文京区茗荷谷駅の近くには、カイザースラウテルン広場という広場があります。この広場は、文京区の姉妹都市であるドイツのカイザースラウテルン市との友好関係のシンボルとして作られました。そこで今回は、文京区の姉妹都市カイザースラウテルン市とはどのような都市なのかをまとめてみした。
文京区にあるカイザースラウテルン広場とは?
カイザースラウテルン広場は、文京区立窪町東公園内の西側の一角として駐輪所と併設されており、教育の森公園や筑波大学東京キャンパスを利用するかたなどにはお馴染みの広場となっています。
カイザースラウテルン広場内には彫刻作品「神話への招待」として独創的な「ユニコーン」や「アンモナイト」といった神話の世界の彫刻が置かれています。
それぞれの彫刻には、シンボルとしての意味もありますので、少し紹介します。
「神話への招待」:ユニコーン
ユニコーンは、ヨーロッパの伝説上の動物で、「偉大な力を象徴しています」。日本でもユニコーンは古くからお馴染みの生き物で、馬に角が生えた生き物として有名ですね。
「神話への招待」:魚
魚はカイザースラウテルン市の紋章にもなっており、「幸運のシンボル」とされています。こちらは魚の鯉に市の発展に尽くされたフリードリッヒ1世の頭がつけられた彫刻になります。
カイザースラウテルン広場はどこにあるの?住所、行き方
カイザースラウテルン広場の住所は、文京区大塚3丁目1−11です。
広場の付近には、教育の森公園や筑波大学東京キャンパス、窪町小学校などがあります。
カイザースラウテルン広場自体はそれほど大きい場所ではないので、教育の森公園や茗荷谷駅周辺などを利用するついでに見るくらいが丁度いいです。
文京区立窪町東公園・カイザースラウテルン広場の行き方
文京区立窪町東公園・カイザースラウテルン広場は茗荷谷駅から春日通りを渡るとすぐに着きます。
【電車】
東京メトロ丸の内線「茗荷谷駅」徒歩3分
【都営バス】
「窪町小学校」徒歩4分
「茗荷谷駅前」徒歩4分
文京区の姉妹都市カイザースラウテルン市ってどこ?
文京区の姉妹都市であるカイザースラウテルン市は、ドイツの南西部ラインライト=ブファルツ州に位置しています。ドイツで有名なフランクフルトからは100kmくらいの距離にあります。
どれくらいの都市?人口や面積、人口密度について
カイザースラウテルン市は、人口約10万人で、総面積が139.7㎢となっています。そのため、市の人口密度が 719.4人/㎢となるので、日本の中では人口密度が647.41人/㎢の兵庫県より少し多いぐらいです。
文京区の場合は、人口が約23万人で総面積11.28㎢となっており、人口密度 20,961.1人/㎢なのでカイザースラウテルン市の約30倍ですね。
カイザースラウテルン市の「特徴」や「勲章」
カイザースラウテルン市は、中央ヨーロッパで最大の森林地帯の1つであるプファルツの森林公園(Palatinate Forest)にあるため、多数のハイキングコースや湖があります。さらに、カイザースラウテルン市は、マス(パイク)が市の勲章動物となっており、市の旗や紋章としても描かれています。
一方で、カイザースラウテルン市は「情報通信技術」の中心地であり、有名な大学や高等専門学校、多くの国際的な研究機関の本拠地にもなっています。
文京区のカイザースラウテルン広場の彫刻との関連
彫刻作品「神話空間への招待」は、カイザースラウテルン市出身の彫刻家ゲルノト・ルンプフ氏に依頼し、夫人のバルバラ・ルンプフ氏との共同制作によって完成しました。
ゲルノト・ルンプフ氏ってどんな人物?
ゲルノト・ルンプフ氏(1964年〜)は、噴水やブロンズ彫刻で知られるドイツ、カイザースラウテルン市出身の彫刻家になります。
経歴としては、1964年から1970年までミュンヘン美術アカデミーで学びました。さらに1973年にはカイザースラウテルン工科大学から教職に就き、1979年に教授職に転向しました。1980年と1983年に、彼はザルツブルクの国際サマーアカデミーで客員教授を務めています。
ゲルノト・ルンプフ氏の作品
ゲルノト・ルンプフ氏の作品としては噴水の彫刻が多くみられます。青銅が酸化するため緑青色に変化してく箇所と水のために色が変わらない箇所の移り変わりが、ノスタルジックなアートな感じがしますね。
文京区姉妹都市カイザースラウテルン市にはなにがあるの?
では、カイザースラウテルン市にはどのような場所があるのでしょうか。
日本庭園
カイザースラウテルン市には、ヨーロッパのなかでも最大級の日本庭園があります。90年代後半から市が本格的な日本庭園の設立に着手し、カイザースラウテルンの代表団は文京区を訪問してアドバイスを受け続けています。ここでは花見や七夕など日本のお祭りも催され、茶道なども行われます。
令和元年8月には、文京区の肥後細川庭園とも姉妹庭園の提携を結んでおり、カイザースラウテルンの日本庭園に大きな貢献をした証となっています。日本庭園の管理に関する知識や技術の共有とともに友好関係を深めることをができそうですね。
FCカイザースラウテルン
カイザースラウテルン市には、サッカーチームのFCカイザースラウテルンがあります。同市は、2006年FIFAワールドカップを開催したドイツの12都市の一つとなっています。
カイザースラウテルン市庁舎
カイザースラウテルン市庁舎は、市内で最も高い建物の1つとなっています。そのため、最上階からは市内中のパノラマ景色を眺めることができます。
白と黒を基調としていて、どことなく文京区のシビックセンターの建物に似ていますね。
カイザースラウテルン動物園
カイザースラウテルン市の北西には、カイザースラウテルン動物園があります。
動物園は現在7ヘクタール(東京ドーム1.5個程度)とあまり大きくはないですが、110種類以上の630匹近くの動物を収容しています。動物園は自然保護と種の保護を任務として「鷹狩り」を始め、魅力的な英語のガイドもあります。
文京区の姉妹都市カイザースラウテルン市まとめ
いかがだったでしょうか。姉妹都市であるカイザースラウテルン市は、スポーツ、芸術、自然など魅力的なものがたくさんあるのがわかります。文京区も姉妹都市としてこれからもお互いに発展していけるといいですね。文京つーしんでは他にも皆様に役立つ情報を配信しておりますのでよろしくお願いします。
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