
文京区大塚には、国立・私立・区立を問わず様々な学校があり、中には実技を教育の中心とする学校もあります。東邦音楽大学附属中学校は、音楽教育を中心としたカリキュラムを組んでおり、音楽関係の著名人も多く輩出している学校となっています。そこで今回は、こちらの東邦音楽大学附属東邦中学校についてまとめてみました。
(注意点:東邦大学附属東邦中学校という学校も千葉県にあるため、東邦中学校などで検索や資料請求をする際には注意が必要です。)
東邦音楽大学附属東邦中学校の特徴
東邦音楽大学附属東邦中学校は、東京都文京区大塚四丁目にある私立中学校です。東邦中学校は、教育課程として通常学科の他に音楽科目を設けており、音楽に関する実技や知識の習得を中心にした生徒の育成を目標としています。
東邦音楽大学は埼玉県川越市にあり、併設校として文京区に東邦音楽短期大学があります。東邦音楽大学附属中学校は、この東邦音楽短期大学に併設しており、中高一貫教育を提供しています。学校は、併設型中高一貫であるため、高等学校からの入学も受け入れています。
これらの学校は、文学・華道を家業した公家の三室戸家(みむろどけ)を起源としており、三室戸学園が運営する系列校となっています。
創立について
東邦中学校は、国立音楽大学の前身である「東京高等音楽学院」の院長であった三室戸敬光が、JR大塚駅前に「東京高等音楽学院大塚分教場」を開設したことに始まりました。ご子息である三室戸為光がこちらの「東京高等音楽学院大塚分教場」を継承した後、校名を「東邦音楽学校」と改称し、全国初の昼夜2部制の音楽学校を発足しました。
東邦音楽大学附属東邦中学校の文京区内の住所・アクセス
次に東邦音楽大学附属東邦中学校の住所についてみていきましょう。東邦音楽大学附属東邦中学校の住所は、東京都文京区大塚4-46-9となっています。校舎は、春日通りを新大塚方面に進んでいくと右手に見えます。
東邦音楽大学附属東邦中学校へのアクセス
【電車の場合】
東京メトロ丸ノ内線「新大塚」駅徒歩3分
東京メトロ有楽町線「護国寺」駅徒歩8分
JR「大塚」駅下車、徒歩10分
【バスの場合】
都バス「大塚4丁目」徒歩1分
東邦音楽大学附属東邦中学校の学校運営
では、東邦音楽大学附属東邦中学校の学校運営についてみていきましょう。
建学の精神
東邦音楽大学附属東邦中学校の建学の精神は、三室戸学園の建学の精神に基づき創立以来以下のようになっています。
「音楽芸術研鑽の一貫教育を通じ、情操豊かな人格形成を目途とする」
東邦中学校では、音楽を学ぶ意義を「豊かな人間性の育み」とし、習得の過程で身に付く理解力・想像力・忍耐力・コミュニケーション力が、あらゆる社会生活の糧になるとしています。
東邦中学校の使命・目的
また、東邦中学校では、以下のことを人材育成についての使命・目的としています。
「文化国家の形成者にふさわしい音楽を身に付けた文化人として有能なる音楽家及び音楽教員を育成するとともに、幅広い教育を通してバランスのとれた心豊かな人間を育て、社会のニーズに応え活躍できる優れた人材を送り出す」
音楽は、国籍や言語を超えた結びつきがあるので幅広い教養や豊かな人間性が必要となってきそうですね。
三室戸学園の基本方針
加えて三室戸学園では、以下の4つの基本方針を掲げて教育研究及び社会貢献活動をおこなっています。
①一貫教育の実践、②少人数制の教育、③国際化(交流)の推進、④地域社会との交流
東邦音楽大学附属東邦中学校で実施されている活動
では、東邦音楽大学付属東邦中学校ではどのような教育実践が行われているのでしょうか。
弦楽合奏・ウインドオーケストラ、クラシックコンサート
東邦音楽大学附属東邦中学校では、演奏活動を中心とした教育実践が多くなります。
弦楽合奏やウインドオーケストラでは、中学生と高校生のメンバーがまとまり一つのステージを創り上げます。生徒たちは、定期研究発表会やクラシックコンサートのステージで演奏をするために、日々鍛錬に励んでいます。

公開講座・公開レッスン
東邦中学校では、世界で活躍する一流の演奏家や系列のウィーンアカデミー校の教授による公開講座や公開レッスンを行っています。一流の演奏家による指導、講演、演奏や実践的な方法を交えたアドバイスにより、より深く音楽を学ぶことができます。
東邦音楽大学附属東邦中学校の入試情報
最後に、東邦音楽大学附属東邦中学校の2023年の入試情報についてみていきましょう。
東邦中学校の一般入学試験は2023年2月初めに実施されます。私立中学校の入学試験はほとんどこの時期ですので、併願などを希望する方は試験日の確認などが必要です。その他にも帰国子女向けの入学試験があり、こちらは随時入学願書を受け付けているようです。
2023年の一般試験の募集人数は40名となっており、一般試験の試験科目は、作文・歌唱課題・実技・面接となっています。
入学試験の内容
入学試験の作文では、当日出される課題について600字から800字を書きます。歌唱課題は、決められた課題曲を決められた音階で、学校側が用意した伴奏者と共に1曲を暗譜で歌います。実技試験は、ピアノ・声楽(声楽とピアノ)・管楽器・弦楽器・打楽器の実技に分かれています。面接は、志願者及び保護者等と面接官が行います。
やはり音大附属の中学校ということで、入学試験でも課題や実技が重視されているのがわかりますね。
東邦音楽大学附属東邦中学校のまとめ
いかがだったでしょうか。東邦音楽大学附属東邦中学校は、江戸時代や明治時代に繁栄を誇った三室戸家を起源とする学校のようです。実技を中心としたカリキュラムを組まれている中学校は私立でもあまり見かけないので、決まった進路がある場合には中学校から一貫した系列校で学べるのは、良いかもしれないですね。文京つーしんでは、皆様の役に立つ情報を配信しておりますので引き続きよろしくお願いします。
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