犯罪

文京区の犯罪・交通事故の発生件数・特徴ってどうなってるの？東京都と治安①

投稿日:2024/02/29by 文京おじさん

近年はインターネットの普及や人口の高齢化もあり、ある特定の地域に限らない犯罪や悲惨な事故などが日々報道されています。文京区は、東京都23区でも犯罪率が低いと言われていますが近年は大きな犯罪が報道されることもあります。そこで今回は、文京区の近年の犯罪発生件数や特徴、交通事故発生件数についてまとめてみました。

令和5年の文京区内犯罪認知状況（暫定値）

文京区がホームページ上で発表している令和5年の区内犯罪認知状況は、12月時点で以下のようになっています。

令和5年の区内犯罪認知状況

刑法犯認知件数1,133件（前年比264件増）

特殊詐欺認知件数59件（前年比3件減）

特殊詐欺被害額10,479万円（前年度比8,780万円減）

刑法犯認知件数は、警察が犯罪について被害の届け出などによりその発生を確認したものになります。特殊詐欺は、還付金詐欺、オレオレ詐欺、架空請求詐欺、融資保障金詐欺などの総称になります。

刑法犯認知件数は1日あたり3件程度起こっており、これは多いのか少ないのか気になりますね。

文京区内の刑法犯認知件数の推移

こちらは、文京区内の刑法犯認知係数の推移になります。

引用：文京区ホームページ

このようにみると、過去20年間の刑法犯認知件数は少なくなっていることがわかります。一方で、令和3年を境に文京区でも過去2年間は増加傾向にあることも見て取れます。

文京区の犯罪の内容

では、文京区ではどのような犯罪が多いのでしょうか。

令和5年度東京都犯罪件数をみると、文京区で起こったの犯罪は、非侵入窃盗が636件、粗暴犯が108件となっています。

非侵入窃盗の場合、自転車盗難290件、万引き76件が上位となっていますが、この他にも車上ねらいなども起きていています。一方、粗暴犯の場合は暴行や傷害が上位を占めています。

こちらは犯罪ではありませんが、少年の不良行為で補導されるものには深夜徘徊が多いようです（第55回「文京区の統計」令和4年より）。

文京区の近隣地区との比較

令和5年の犯罪件数の確定値の方を見てみると文京区の犯罪件数は1,114件となっています。文京区に隣接近する区の犯罪件数は、千代田区2,376件、中央区1,828件、新宿区5,537件、台東区2,805件、豊島区3,405件、荒川区1,326件、北区2,052件となっています。

このように比べると文京区は近隣の地区よりも犯罪率が低いことがわかりますが、決して犯罪に巻き込まれることがないとは言えません。

文京区が治安がいいと言われている理由

では、文京区が治安が良いと言われる理由にはどのような要因があるのでしょうか。その理由としては、以下のようなことが考えられます。

・学校が多くあるため、警察官や地域住民による通年を通して警戒態勢が敷かれていること

・主要な交差点の近くには交番があること

・夜間人口あたりの犯罪発生数が少ないこと

・平均所得が都内でも比較的高いため、そもそも犯罪をする必要がないこと

この他にも文京区は教育水準が高く、小さい頃から塾や習い事、学校などを通して多くの人と関わるため社交性が高い傾向があることも理由として考えられます。

文京区の交通事故の発生件数について

続いて、交通事故発生件数です。

文京区が出している「交通事故発生件数及び死者数の推移」は以下のようになります。

引用：文京区ホームページ

文京区の交通事故発生件数は、令和4年が450件となっており、10年前の平成24年の743件から比べると減少しています。また、事故の発生に伴う死傷者数は484人となっており、平成24年の853人から比べるとこちらも大幅に減少していることがわかります。

文京区の交通事故の特徴

文京区の交通事故発生件数の半数以上は自転車事故となっています。車道と歩道の規制があいまいな自転車は大通り沿いや坂道などでスピードが速くなる傾向があり、歩行者や自転車、自動車との衝突を引き起こしやすくなります。特に起伏の多い文京区では坂道ののぼりおりが多くなりますので、自転車の日々のメンテナンスも重要ですね。

文京区では、自転車に乗る際は「自転車安全利用五則」を厳守の上、交差点や見通しの悪い道での左右確認等をしっかり行い、自転車事故を未然に防ぐごとを推奨しています。

自転車安全利用五則

1　車道が原則、左側を通行　歩道は例外、歩行者を優先
2　交差点では信号と一時停止を守って、安全確認
3　夜間はライトを点灯
4　飲酒運転は禁止
5　ヘルメットを着用

近年は電動スクーターといった今までにない乗り物も普及し始めていますので、利用する際は二段階右折などの基本的な乗り方を確認したうえで安全な運転を心がけたいですね。また、高齢化に伴い認知機能の低下から起こる悲惨な自動車事故も全国的に増えていますので、運転に不安を感じるようになりましたら免許の自主返納なども考えていきましょう。