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文京区の政策「文の京」総合戦略ってどんなもの?

投稿日:2024/07/31by 
文京区の政策「文の京」総合戦略ってどんなものは?

文京区は、東京都の住みやすい自治体ランキングで上位になるほど人気の都市となっています(「いい部屋ネット 街の住みここちランキング2023<東京都版>」調べ)。このような住みやすい都市でいられるためにはどのような区政が行われているのでしょうか。今回は現在行われている文京区の政策「文の京(ふみのみやこ) 」総合戦略についてまとめてみました。

 

「文の京」総合戦略について

はじめに、「文の京」総合戦略とはどのようなものなのかをみていきましょう。

「文の京」総合戦略とは、文京区が解決すべき主要課題を明らかにした「重点化計画」のことで、財政的な裏付けを伴う区の最上位計画です。

文京区は「文の京」総合戦略に先駆けて平成22年6月に「基本構想」を定めました。この「基本構想」は「区の目指すべき将来像」を明らかにし、その実現に向けた「区政運営の理念」を示すものとなっています。

「区の目指すべき将来像」とは

基本構想が掲げた区の目指すべき将来像は、「歴史と文化と緑に育まれた、みんなが主役のまち『文の京(ふみのみやこ)』の実現」となりました。

「区政運営の理念」とは

基本構想における「区政運営の理念」は以下のようになっています。

(1) みんなが主役のまち

(2) 「文の京」らしさあるれるまち

(3) だれもがいきいきと暮らせるまち

 

基本構想から「文の京」総合戦略へ

基本構想の策定から約10年を迎えたところで、人口構成の変化やライフスタイルの多様化、ICT技術の進展など、文京区を取り巻く社会環境の変化が加速度的に進み、行政需要が多様性が増してきました。それにより区はこれまで以上に、迅速かつ柔軟に行政課題を解決していくことの必要性が生じ、「文の京」総合戦略(令和2年度〜令和5年度)を策定しました。

そのため、「文の京」総合戦略は、以前の「基本構想」と「基本構想を具体化する行財政計画である基本構想実施計画」を一体化したものとなっています。

「文の京」総合戦略はどのように進行管理がされているのか

「文の京」総合戦略の進行管理は、毎年度、主要課題ごとに戦略点検シートが作成され、事業実績等の点検・分析により、改善策と事業の見直しの方向性を示します。それらは、翌年度以降の重点施策、予算編成等に反映されます。

これらの情報は、「文の京」総合戦略の資料にまとめられています。

どのようなところから、意見や要望を集めているのか。

この戦略の策定にあたっては、区議会をはじめ、区民説明会やWEBアンケート、基本構想推進区民協議会などを通じて行われてます。

 

「文の京」総合戦略の具体的な方法

「文の京」総合戦略の具体的な実施方法は、6つの基本政策をもとに作られた取り組むべき52の主要課題を「戦略シート」にまとめ、それぞれの主要課題について取り組みを行なっています。

基本構想に掲げられる基本的な考え方「6つの基本政策」

「文の京」総合戦略に挙げられている以下の6つの基本政策は、各分野の計画等との整合を図るとともに、SDGsの視点を当てはめることで、既存の分野や組織の領域を超えた柔軟な発想を推進してます。

①子供達に輝く未来をつなぐ

②健康で安心な生活基盤の設備

③活力と魅力あふれるまちの創造

④文化的で豊かな共生社会の実現

⑤環境の保全と快適で安全なまちづくり

⑥持続可能な行財政運営

「取り組むべき52の主要課題」と「戦略シート」

「戦略シート」では、上記の「6つの基本政策」をもとに作られた「取り組むべき52の主要課題」に焦点を当て、より具体的な現状や問題点をデータを活用しながらわかりやすく示すとともに、計画期間の取り組みの方向性や計画事業等、課題解決に向けた計画期間のロードマップを示しています。

「戦略シート」の内容

「戦略シート」は以下のようなシートになります。(引用:「文の京」総合戦略 令和6年度〜令和9年度「取り組むべき52の主要課題No13  総合的な相談・支援の強化と子どもの権利擁護」)

こちらには以下のようなことが記載されています。

①主要課題に関連するSDGsのゴール

②現状・関連データ・関連する主な計画等

③課題解決に向けて取り組むべきこと

④4年後の目指す姿

⑤計画期間の方向性

⑥手段(当初事業計画)

手段では、課題の解決手段となる異なる計画事業を紐づけるとともに、計画期間内における事業内容レベルアップなどを年次計画として示しています。

 

「文の京」総合戦略の「6つの基本政策」と「それぞれの取り組むべき52の主要課題」について

「文の京」総合戦略では、このような戦略シートに「6つの基本戦略」と「それぞれの取り組むべき52の主要課題」が記載されています。

詳しい内容については、該当資料を見ていただき、今回は基本政策のカテゴリーと課題一覧を載せておきます。

基本政策は太線、そのカテゴリーに当てはまる主要課題は数字と共に表記しています。

基本政策1 子どもたちに輝く未来をつなぐ

1 妊娠・出産・子育ての切れ目ない支援 2 多様化する保育ニーズへの対応・保育の質の向上 3 子育て支援サービスの安定的な提供 4 就学児童の多様な放課後の居場所づくり 5 子どもの健康・体力の向上 6 新しい時代の「学力」向上 7 共に生きるための豊かな心と行動力(共生力)の育成 8 不登校・登校しぶりの児童・生徒への対応力強化 9 学校施設等の計画的な改築・改修等 10 青少年の健全育成と自主的な活動の支援 11 高校生世代への支援 12 子どもの発達に寄り添った支援体制の整備 13 総合的な相談・支援体制の強化と子どもの権利擁護 14 子どもの貧困対策

基本政策2 健康で安心な生活基盤の整備

15 地域共生社会を目指した包括的な支援体制の強化 16 在宅医療・介護連携の推進 17 認知症施策の推進 18 フレイル予防及び介護予防・地域での支え合い体制づくりの推進 19 高齢者等の居住安定の支援 20 高齢者の見守りと権利擁護 21 介護サービス基盤の充実 22 障害者の自立に向けた地域生活支援の充実 23 障害者の一般就労の定着・促進 24 障害者差別の解消と権利の擁護 25 生活困窮者の自立支援 26 区民の主体的な健康づくり 27 がん対策の推進 28 新興・再興感染症対策の推進 29 総合的な自殺対策の推進

基本政策3 活力と魅力あふれるまちの創造

30 中小企業の企業力向上 31 商店街の活性化 32 区民の消費生活の安定と向上 33 文化資源を活用した文化芸術の振興 34 誰もが観光に訪れたくなるまちの環境整備 35 都市交流の促進

基本政策4 文化的で豊かな共生社会の実現

36 地域コミュニティの活性化 37 図書館機能の向上 38 誰もがスポーツに親しむことができる環境づくり 39 男女平等参画社会の実現 40 人権と多様性を尊重する社会の実現

基本政策5 環境の保全と快適で安全なまちづくり

41 誰もが暮らしやすいまちのバリアフリー化の推進 42 安全・安心で快適な公園等の整備 43 地域の特性を生かしたまちづくり 44 地球温暖化対策の総合的な取組 45 循環型社会の形成 46 地域防災力の向上 47 防災機能の強化 48 災害時の要配慮者への支援 49 災害に強い都市基盤の整備 50 地域の犯罪抑止 51 管理不全建築物等の対策の推進 52 交通安全対策の推進と移動手段の利便性の向上

基本政策6 持続可能な行財政運営

行財政運営の取組については、第5章 の「行財政運営」に示していますが、戦略シートに掲げる主要課題に関連して、組織横断的な対 応が必要なものや、関連事業の見直し等を図るもの、技術革新を活用して新たな行政サービスを研究するもの(Society5.0)等については、それぞれの戦略シートにも「行財政運営の視点」として示しています。

 

現在は、令和2年度〜令和5年度の取り組みが終わり、新しく令和6年度〜令和9年度のものとなっています。文京区では、このような日々変わりゆく社会の在り方に対応した課題の提起や取り組みが中・長期的に行われています。

 

文京区の行政「文の京」総合戦略まとめ

いかがだったでしょうか。住みやすい文京区のためには、時代に合わせて様々な取り組みがされているのがわかりました。政策というと難しいと思うかたも多いかと思いますが、今回の戦略シートのようにわかりやすくまとめられているとありがたいですね。文京つーしんでは、皆様の役に立つ情報を配信しておりますので引き続きよろしくお願いいたします。

 

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