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東洋文庫ミュージアム/本好き&活字好きは必見。カフェも素敵な古文書ミュージアム

投稿日:2020/11/26by 

古今東西の“本”がテーマのミュージアムへ

文京つーしんライターのSACHICOです!

気軽に遠出がしにくくなった昨今、近場での楽しみを探している方も増えているのではないでしょうか? 今回ご紹介する「東洋文庫ミュージアム」は、文京区にある隠れた観光スポットです。南北線の駒込駅からは徒歩約8分、江戸時代を代表する大名庭園である六義園か徒歩すぐの場所にあります。

「東洋文庫ミュージアム」は、アジア全域の歴史と文化に関する東洋学の専門図書館&研究所。三菱第3代社長の岩崎久彌により1924年に設立されたもので、アジア最大の東洋学センターとして世界的にも貴重な存在なのだそうです!

アカデミックな研究施設と思いきや、ミュージアムとして一部を一般に公開しており、実は誰でも楽しめるスポットなのです。

庭園を囲むようにある回廊が写真スポット!

 

一般の人も見学OK! 蔵書の数に圧倒される

ミュージアムは2011年にオープン。国宝5点と重要文化財7点を含む貴重な書籍や絵画・地図資料など、100万冊を超える蔵書の一部を公開しているそうです。年に3回、毎回さまざまなテーマで企画展が行われているのですが、展示替えの期間はお休みなので注意です!

正面の入り口を入ると、チケットセンターやミュージアムショップが。ショップスペースには、浮世絵や古文書をモチーフにしたステーショナリーなどユニークなアイテムが並んでいました。

ガラス張りの空間が素敵な展示フロア

チケットを買って、さっそく展示スペースへ。大きなガラス張りの窓からお庭の緑が見えていて素敵です! 壁側にはコロナを意識してか疫病に関する古文書などが紹介されていました。左側の階段で、2階にも展示スペースが続いています。

 

なかでも「モリソン書庫」が圧巻!

約2万4000冊の蔵書が収められている「モリソン書庫」

階段を上ると現れるのは、三方の壁を天井まで埋め尽くす大きな本棚! 「モリソン書庫」と呼ばれているもので、“日本一美しい本棚”とも呼ばれているそうです。雑誌で見たことあるー!とテンションアップ。

こちらはロンドンタイムスの記者で中国に長く駐在していたジョージ・アーネスト・モリソンさんという人がコレクションした本たちで、1485年頃に出版されたマルコ・ポーロの『東方見聞録』やシルクロード探検隊の調査報告書などが収められています。この一角は、懐かしい古書店の匂いがします……。しかもこちらの本棚、鑑賞するだけでなく、事前に申請をすれば本を閲覧することもできるのだとか!

 

「クレバス・エフェクト」などユニークな仕掛けがいっぱい

館内には「モリソン書庫」のほかにも、「国宝の間」や企画展示を行う「ディスカバリールーム」などがあります。『史記』『論語』などの国宝や重要文化財、『解体新書』とその原本となった『ターヘル・アナトミア』の比較展示など、ユニークな展示も。

展示スペースにはこういった貴重な書物が展示されているのですが、「国宝の間」と「ディスカバリールーム」をつなぐ廊下「回顧の路」にも注目!

透明な床の上に立つと、足がすくみそうです><

「回顧の路」は、照明を落とした暗い廊下になっており、進んでいくと床の一部が透明になっており、その下には深~い穴が! これは訪れた人にスリルと知的興奮を同時に味わせるための仕掛けなのだそうです。穴は実際には深さ10メートル程度のものらしいのですが、鏡と目の錯覚を利用しているため、とても深い穴のように見えます。

廊下を歩くだけなのに高所恐怖症の人にはドキドキもの、という遊び心のある仕掛けになっています。

 

『日本書紀』。手書きとは思えぬ美しい字です

 

「知恵の小径」を抜けてミュージアムカフェへ!

最後に企画展が行われている「ディスカバリールーム」へ。この日は創設者の岩崎久彌のコレクションが展示されていました。岩崎久彌は施設を作っただけでなく、個人的に収集した約3万8000点もの旧蔵書「岩崎文庫」を寄贈したそうで、日本の書物や美しい浮世絵が展示されていました。

展示スペースはそこまで大きくないものの、見応えは十分! 数ヶ月ごとに企画展も変わるので、何度訪れても楽しめるようになっていました。

ミュージアムの見学後は、ショップで所蔵品をモチーフとしたグッズを購入できますが、ぜひ併設のカフェにも足を運んでいただきたいと思います!

カフェは緑が美しいガーデンに面しています

「オリエント・カフェ」は、ミュージアムのある建物の裏手にあり、「知恵の小径」と呼ばれる回廊でつながっています。「知恵の小径」には黒いパネルが並び、アジア各地の名言がその地域の言語で刻まれています。

中国西南部のナシ族が使う「ナシ語」だそうです!

 

「オリエント・カフェ」ではランチもおすすめ!

「オリエント・カフェ」は、岩手の小岩井農場がプロデュースする洋食レストラン。カフェと名前が付いていますが、食事メニューも本格的でランチのお店としても人気なのだそうです。

ちなみに小岩井農場は、「東洋文庫ミュージアム」を創設した岩崎久彌の伯父にあたる岩崎彌之助が創業者のひとりとして名を連ねているそう。その後、明治32(1899)年からは岩崎久彌が小岩井農場を継承し場主なったそうなので、岩崎家と深いゆかりがあるのですね。

ガーデンに面したガラス張りの店内

店内はクラシックな雰囲気で、ゆったりと食事が楽しめます。一枚板のカウンター席などもあり、大人な雰囲気も素敵です。ガーデンに面した屋外のテラス席もあり、天気のいい日は気持ちがよさそう。ちなみにガーデンは「シーボルト・ガルテン」という名前で、ドイツの医師・博物学者であるシーボルトにゆかりの植物が植えられているのだとか。

 

おしゃれなランチセットをオーダー

メニューは厳選たまごのふわとろオムライスがメインの「マルコポーロセット」、小岩井農場産牛のシチューがメインの「エカチェリーナセット」など、東洋文庫ミュージアムの蔵書に関連するネーミングがユニーク。週替わりのパスタや魚料理など、メニューが豊富で迷ってしまうほどです。

どれも小岩井農場で作られるお肉や野菜を使っているとのことです!

 

魚料理がメインの「プチャーチンセット」2600円

セットにはスープ、サラダ、パンまたはライス、コーヒーまたは紅茶が付いており、1720円から2960円くらいまで8種類でした。

SACHIKOがオーダーしたプチャーチンセットは、今週の鮮魚料理がメイン。この日はスズキのポアレでした。中はしっとり、皮目はカリッとしていて焼き加減が最高! お昼から贅沢した気分です。

 

名物の重箱ランチ「マリーアントワネット」

ちなみに「オリエント・カフェ」の名物は、シェフの特製メニューを重箱に詰めたマリーアントワネット2000円。1日10食限定で、内容は季節により異なるそうです。この日は豪華なローストビーフ丼でした! しかもこのお重、小岩井農場の樹齢100年以上の杉の木を使ったもので、つややかな漆塗りがキレイ。味だけでなく見た目も楽しめる素敵なメニューでした。こちらにもスープ、サラダ、コーヒーまたは紅茶が付いています。

ランチメニューのほかにも、小岩井チーズケーキや小岩井カスタードバニラアイスなどのスイーツメニューが豊富。17時30分からはディナーでも利用でき、アラカルトのほかコース料理が容易されているとのこと。ミュージアムレストランでディナーなんて、素敵ですよね。ミュージアムでアートに触れ、カフェで午後のひとときを過ごせば、パーフェクトな休日になること間違いなしです!

東洋文庫ミュージアムMAP

 

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◼︎ 詳細情報

東洋文庫ミュージアムについて

店名
東洋文庫ミュージアム(とうようぶんこミュージアム)
電話番号
03-3942-0280
住所
〒113-0021 東京都文京区本駒込2-28-21
営業時間
午前10時~17時(最終入館16時30分)
定休日
火曜(祝日の場合は翌日)
入場料
900円
駐車場
あり
クレジットカード

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