東京都文京区の屈指の商業地といえば、春日・後楽エリアですね。そのような人の集まるエリアにある区立小学校にはどのような特徴があるのでしょうか。そこで今回は、150年近くの歴史を持つ文京区の区立礫川(れきせん)小学校についてまとめてみました。
文京区にある区立礫川小学校ってどんな小学校?
文京区立礫川小学校は、明治6年(1873年)に小石川伝通院の開山堂を借り、第一大学区第四中学第三番小学礫川として開校しました。近くには浄土宗の伝通院をはじめ、福聚院(大黒天)などもあり江戸時代以前からの歴史があるエリアにとなっています。
文京区立礫川小学校は、大正12年(1923年)に日本で最初のプールが設置された小学校となっています。現在でもプール開きの前には、プールに生息する生き物を観察するなど、歴史を知ることのできる機会も多そうですね。
また、昭和9年日本で初めての難聴学級が設置されました。現在でも、特別支援学級をはじめ積極的に児童の各々の特性を教育に取り入れていく教育方針は引き継がれています。
このように日本初の小学校の試みが行われることが多い礫川小学校は、令和4年(2022年)には創立150周年を迎えます。今後も明治初期から続く小学校の一つとして活躍していって欲しいですね。
文京区立礫川小学校の卒業生・入学者数・全児童数・学級数(令和2年度)
文京区立礫川小学校の令和2年度の児童数は、卒業生50名、入学者60名、全児童数337名、通常学級12学級と特別支援学級3クラスとなっています。
区立礫川小学校は文京区のどこにある?住所や最寄り駅・停留所
次に礫川小学校の住所や最寄駅・停留所をみていきましょう。
文京区立礫川小学校住所
礫川小学校の住所は、東京都文京区小石川2−13−2となっています。
礫川小学校の周辺には、富坂警察署や伝通院、福寿幼稚園、日本指圧専門学校などがあります。
文京区立礫川小学校の最寄駅・停留所
礫川小学校の行き方の目安として富坂警察署や伝通院があります。春日通りを利用する場合は、富坂警察署を目標として伝通院前通りを入っていくのがわかりやすいです。
【地下鉄】
東京メトロ丸ノ内線・南北線「後楽園」より徒歩7分
都営地下鉄三田線・大江戸線「春日」より徒歩7分
東京メトロ有楽町線「飯田橋」より徒歩12分
【都営バス】
都営バス「伝通院前」より徒歩1分
礫川小学校の文京区内の学区
礫川小学校は、区立小学校のため文京区内で以下のように学区が定められています。
礫川小学校の文京区の住所の区分は、後楽1丁目1〜9番、春日1丁目1〜4番,11番一部,12番4号,13〜16番、春日2丁目23番一部,24番一部、小石川1丁目1〜8番、小石川2丁目1〜22万一部、小石川3丁目1〜5番,6番一部,7〜22番,23番一部,24番一部,25番,26番一部,32番となっています。
礫川小学校の学区は南に広く見えますが、南側の大半は後楽園や東京ドームシティといった商業施設にあたります。そのため住宅エリアは、礫川小学校周辺や北西の小石川三丁目あたりの住宅街、あるいはシビックセンター北側の高層マンションや戸建てが多いエリアがメインとなっています。
文京区立礫川小学校の近隣の状況
礫川小学校付近は、比較的一軒家が多くみられます。そのほかにも幼稚園・保育所、神社や寺院が多数あります。このあたりは、一方通行の道路が多いのでそこまで交通量は多くはないですが、見通しがあまり良くないので児童やお年寄りの「急な飛び出し」には注意は必要です。
一方でシビックセンター北側は商店街や、商業施設が広がっており、高層ビルやマンションも多くあります。この辺りは交通量も多く危ないですが、比較的大きい車道は見通しが確保されています。大きい車道では、人通りが多いので歩道での自転車などの接触事故にも気をつけましょう。
文京区立礫川小学校の運営について。教育目標や目指す学校
では、礫川小学校の運営についてみてみましょう。まずは、学校教育目標と新学習指導要領についてです。
学校教育目標
礫川小学校では人間尊重の精神の基調と基盤を培い、自己実現を図るとともに、他を大切にする能力や態度を身に付けさせる教育を推進するため、以下の教育目標を掲げています。
自ら考え学ぶ子、思いやりのある子、ねばり強くやりぬく子、たくましく元気な子
学校教育目標の中でも「思いやりのある子」は、重点目標とされており、自主性や思いやりといったことが重視されていることがわかりますね。
新学習指導要領が目指す方向性
これらの学校教育目標を具現化するために、令和2年度の礫川小学校の新学習指導要領では「目指す方向性」として以下の3つを掲げています。
新学習指導要領の「目指す方向性」①
社会的・職業的に自立した人間として、我が国や郷土が育んできた伝統や文化に立脚した広い視点をもち、理想を実現しようとする高い志や意欲をもって、主体的に学びに向かい、必要な情報を判断し自ら知識を深めて個性や能力を伸ばし、人生を切り拓いていくことができる。
新学習指導要領の「目指す方向性」②
対話や議論を通じて、自分の考えを根拠とともに伝えるとともに、他者の考えを理解し、自分の考えを広げ深めたり、集団としての考えを発展させたり、他者への思いやりをもって多様な人間と協働したりしていくことができる。
新学習指導要領の「目指す方向性」③
変化の激しい社会の中でも、感性を豊かに働かせながら、よりよい人生や社会の在り方を考え、試行錯誤しながら問題を発見・解決し、新たな価値を想像していくとともに、新たな問題の発見・解決に繋げていくことができる。
「自主性」「他者への理解」「試行錯誤の重要性」といった方向性は、これからの時代に必要なテーマといえますね。
礫川小学校ではどのような取り組みが行われているのか。
では、礫川小学校のなかで具体的にはどのような取り組みが行われているのでしょうか。
平成28年度授業改善推進プラン
具体的な取り組みとして平成28年度には「全体的な授業改善推進プラン」として以下のようのなものも出されています。
学校経営方針の重点:「自ら進んで学び、よく考える子を育てるために」
内容:自ら学ぶ力を育てる問題解決的な学習を授業改善の柱に、少人数など指導形態を工夫し、ユニバーサルデザインの視点で指導の充実を図る。また各教科において、言語活動の充足を図ったり、繰り返し学習したりすることで確かな学力を定着させる。
教育におけるユニバーサルデザインとは?
教育におけるユニバーサルデザインとは、「通常学級での教科教育」と「特別支援が必要な子どもへの支援」の両方の追求をすることで「通常学級の授業の質」もより一層向上させることができるという考えのもとデザインされる教育のことをさします。
教育におけるユニバーサルデザインは、まだ新しい取り組みで教師への負担などの課題も多いようですが、通常学級において担任が個々の子どものニーズに合わせて「特別な配慮」を行うことのため、特別支援の「個を見る視点」を重視します。
学校教育に「教科教育」と「それぞれの児童の支援」を取り入れていくユニバーサルデザインのようなありかたは、少子化が顕著な日本の中で新しい児童の支援方法として広まっていくとよいですね。
文京区立礫川小学校まとめ
いかがだったでしょうか。文京区屈指の歴史と変化の中心にある礫川小学校では、時代の移り変わりとともに試行錯誤しながら問題に取り組んでいく児童の姿がみえてきますね。自分たちの住んでいる地区ではどのような課題があり、それに対してどのような取り組みが行われているのかを知るのも住民の責任の一つといえそうです。文京つーしんではこの他にも皆様の役立つ情報を配信しておりますのでよろしくお願いします。
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