文京区内には歴史や地形を生かした、「ならでは」の公園がたくさんあります。
これから紹介する本郷給水所公苑もその1つ。
アクセスが良く、見どころも多いため、文京区内でも有数の一度は絶対に訪問したい公園の一つです。
そこで本日は公園までのアクセスや訪れるのにベストな時期、周辺の観光情報などを紹介したいと思います。
本郷給水所公苑の基本情報
本郷給水所公苑は1977年に造られた公園です。
JR総武線と都営地下鉄水道橋駅から徒歩約7分、JR総武線と東京メトロ御茶ノ水駅からも徒歩約7分というアクセスの良さを誇ります。
JR総武線の水道橋駅から行く場合は東口の利用が便利。
駅を出て左に向かうと大きな交差点があるので、まずはそこを渡ります。そして右にある坂を上ります。
JR総武線の御茶ノ水駅から行く場合は御茶ノ水橋口改札が便利です
改札を出て右に行き、神田川を渡ります。そして左に向かって歩いてください。
水道橋駅と御茶ノ水駅のどちらを使う場合でも、順天堂大学の7号館の右横にある、この道路を通ります。
そして左に折れ、少し歩くとこの階段が。
そう、このうっかり見逃してしまいそうな階段が、本郷給水所公苑の入り口の1つなのです!
この階段だけ見ると、「あれ、本当に公園があるの?」と、なんだか少し不安になってしまいますね(笑)
この公園は本郷給水場の半地下水層の屋上部に造られているそうです。
エスカレーターやエレベーターはありませんが、写真の階段から少し先のところにスロープがあるようです。車いすの方はそちらを使えば公園まで上れるとのことです。
これから紹介する通り、大変充実感を得られる公園なのですが、入園料が無料ということで驚きです!
開苑時間は季節で異なります。4月から9月は午前7時から午後7時、10月から3月までは午前9時から午後5時までとなります。
長く開いているため、仕事前や後でも気軽に立ち寄ることもできますね。
なお12月28日から1月4日までは休苑ですので、ご注意ください。
まずは和風庭園を紹介!
こちらの公園は大きく2つのエリアに分かれていて、1つが和風庭園です。
先ほど紹介した階段を上ると現れるのが、和風庭園にあるこちらの神田上水石碑です。
神田川上水は神田と日本橋方面の飲用水として、江戸時代から明治時代の初めまで利用されていたそうです。
この石碑は発掘されたものの一部で、こちらの公園に移築・復元されたとか。
石碑を見学し、園内へ進むと雑木林が広がり、四阿(あずまや)と水辺が。
HPによると、武蔵野をイメージしているとのことです。
たくさんの種類の木があることは確認できたのですが、残念ながら名前までわからず……。
木漏れ日が美しいですね。鳥のさえずりや揺れる水面、そして木々のざわめきなどが、都会にいることを忘れさせてくれます。
訪問した2021年5月中旬時点では黄菖蒲が咲いていました。
和風庭園内はほぼ砂利道ですので、スニーカーや履きなれた靴で訪問することをおすすめします。
雑木林を通り抜けると、もう1つのエリアである洋風庭園が!
フランス式の庭園で彫刻を中心に左右対称に設計されています。
周辺にはビルが立ち並びますが、遮るものがないため、開放的な空間になっています。
そして、多くの人がこちらの公園を訪問したいと思う理由がバラ園ではないでしょうか?
背負っているのが無機質なビルでも美しい……!
こちらのサーモンピンクが美しいバラはカリンカという名前で、フランス生まれのようです。
黄色いバラも健康的な雰囲気で素敵ですね。オランダ生まれのゴールデンボーダーという品種だそうです。花びらの密度があり、ふんわりとした印象です。
他にもプリンセス・ミチコ、スウィートダイアナ、ブルームーン、サラバンド、ゴールド・ハニー、ノックアウト、アイスベルク、ドロシー・パーキンス、モナリザなどのバラが咲いていました。
花や葉、色や大きさなどにそれぞれに違いがあり、バラに詳しくない人でも個性を楽しめることは間違いありません。
その年によって異なるとは思いますが、今回の訪問時には約40種類ものバラを愛でることができました。
都内には他にもバラの名所はありますが、入場無料でアクセスが良く、これだけ気軽に見られる場所は少ないのではないでしょうか?
気になる見頃ですが、HPによれば5月中旬と10月中旬とあります。
しかし、その年の天候に左右されることがあると思います。
HPで毎年の開花状況を案内していますので、それらも参考になさってください。
https://www.city.bunkyo.lg.jp/bosai/midori/kuritukouen/kouen/hongoukyuusuijyokouen.html
ちなみに、こちらの洋風庭園にも憩いの場があります。
屋根やベンチなど、細部まで洋風のイメージを崩さない作りです。
一休みしつつ、バラを見ることができるのも素敵ですね!
遊具もある!
洋風庭園の隣には小さな児童遊園のようなスペースがあります。
遊具はすべり台が1つ、スプリング遊具が1つ、一人用のブランコが3つとあまり多くはありませんでした。
でも、意外性もあって、児童遊園としては穴場かもしれません。
注意事項など
都会にいるとは思えない癒しを感じることができ、大変おすすめできる公園です。
ただし、訪問時にはいくつか気に留めておきたい点があります。
和風庭園、洋風庭園共にベンチや花壇の縁などがあるため、座る場所には困りません。
でも、平日のお昼前後は会社や病院勤めの人、学生さんなどがたくさんいました。
そして、比較的高所にあるためか、木が密集しているところや四阿以外の日辺りは抜群です。
日陰にあるベンチに確実に座れるわけではないので、暑い日は熱中症や日焼けに気をつけた方がいいかもしれません。
また、園内は砂利と石畳が敷かれており、芝生はありません。なので、シートを敷いてピクニックやお花見を楽しむのにも向いていないと思われます。
周辺にはコンビニやファストフードのお店が少なく、園内で食事をしたい場合は、駅近くで前もって購入しておくことをおすすめします。
周辺には他にどんな施設が?
本郷給水所公苑から徒歩数分以内にも、楽しめる施設がいろいろとあります。
まずは東京都水道歴史館。江戸時代の上水の歴史から現代の東京の水道について学ぶことができます。
入場料はなんと無料!本郷給水所公苑に隣接しているので、合わせて訪問したいですね。
お次は日本サッカーミュージアムです。日本のサッカーの歴史を体系的に見ることができます。サッカー好きであれば必ず一度は訪問したい場所です。
元町公園も近隣にある施設の1つ。ドラマのロケ地にも度々使用されている公園です。カスケードなどの西洋風のモチーフは必見です!
他にも水道橋駅近くには東京ドームシティ、御茶ノ水駅近くには神田古書店街があり、一日いても飽きないエリアです。
本郷給水所公苑まとめ
一度で二つの庭園を見ることができる本郷給水所公苑は癒しがたっぷりで、目にも鮮やかな公園です。
バラが咲いている時期はもちろん、そうでないときも自然に癒されたい人は訪問する価値があります。
興味のある方はぜひ一度訪ねてみては?
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