文京区千駄木は本郷台地と呼ばれる高台から不忍通りへ続く坂の中腹にあり、江戸時代から様々な著名人が住んだこともある由緒ある地域となっています。今回は、そんな千駄木にある文京区立文林中学校についてまとめてみました。
文京区立文林中学校の特色
文京区立文林中学校は令和3年5月現在、1学年あたりの生徒数約28名、学級数平均1クラス、全校生徒数83名の学校です。特別支援教室もあります。
文林中学校の生徒数は他の区立中学校と比べても少ないですが、そのぶん一人ひとりに行き届いた教育ができる点も学校の強みとなっています。文林中学校の卒業生には、アテネオリンピック・北京オリンピックで水泳の金メダリストの北島康介選手もおり部活動も盛んな学校となっています。
また、文林中学校では、全校生徒がJRCに加盟しボランティア活動に取り組むことで、奉仕や思いやりの心を育てています。
文林中学校の創立
文林中学校は、文京区立第十一中学校として昭和35年4月に開校しました。昭和35年の開校後、第十一中学校から旧町名である文京区駒込林町の「文」と「林」をとり「文林」と改名されました。文林中学校は令和2年度で開校60周年を迎えています。
文林中学校の住所とアクセス
文林中学校の住所は、東京都文京区千駄木5-25-10となっています。
千駄木中学校は大通りから少し離れた住宅街の中にあるため、団子坂から入る保健所通りなどを目安にするとわかりやすいかと思います。
文林中学校アクセス
地下鉄千代田線「千駄木駅」徒歩5分
地下鉄南北線「本駒込駅」徒歩10分
JR山手線「西日暮里駅」徒歩12分
文林中学校学区
文林中学校は文京区の区立中学校のため文京区内で学区が定められています。文林中学校の学区は、駒込小学校・汐見小学校・千駄木小学校の3校の学区に渡るため、以下のような学区になります。
一方で、文京区は「学校選択制度」という制度を採用しているため文京区内から学区外への入学も可能です。
文京区の「指定校」と「学校選択制度」
では、文京区で行われている「学校選択制度」とはどのようなものなのでしょうか。
本来、入学すべき区立中学校は 生徒の住所地によって決められています。 その住所地の範囲のことを 「通学区域」 といい、 通学区域内にある学校のことを 「指定校」といいます。「学校選択制度」とは、指定校以外の学校も希望することができるしくみのことです。
文京区では、区内に住所のある区立中学校に入学する新一年生を対象に主体的に学校を選ぶことのできる「学校選択制度」を平成15年度の入学から実施しています。文京区は学校選択制度により学校の活性化と特色づくり、保護者と学校との協働意識、地域との結びつきやより広域的なコミュニティの形成などがこれまで以上に図られ、生徒一人ひとりが、より一層充実した中学校生活を送ることができるようになるものとしています。
文京区の区立中学校は、中学校ごとに受入れ可能人数を設定しており、文林中学校は105人を受け入れ可能人数としています。文京区は、国立・私立中学校への入学希望者が多いため事前に正確な人数は把握できないのですが、人気の学校は区立学校であっても希望調査提出者数が受け入れ可能人数を超える場合もあります。
具体的な内容は、文京区ホームページ(https://www.city.bunkyo.lg.jp/kyoiku/kyoiku/gakko/juniorhighschool/sentakusei.html)をご確認ください。
文林中の学区住所
文林中学校の文京区内の学区の住所は以下のようになります。
向丘2丁目35〜39、千駄木2丁目29番2号一部4号、32番3,4、34番4〜7号、35番6,7、千駄木3丁目、千駄木4丁目、千駄木5丁目2番2〜12号,3〜50号、本郷1丁目1,2番、3番10号一部,21号一部,11〜19号、5〜7番、8番1〜16号,26号一部,27号,28号、20番,5,7,10〜21号、本駒込3丁目1〜9番、10番1号一部,9〜23号、13番1〜8号、14番4〜12号,13号一部、15〜18番、41番5号一部,6〜14号、本駒込4〜11番、17〜25番、38〜43番
文林中学校の学区の目安
文林中学校の学区の北側は文京区勤労福祉会館や本駒込幼稚園付近、東側は夜店通りや千駄木駅、南側は団子坂、西側は旧白山通りや本駒込駅付近が目安となっています。
文林中学校の近隣の状況
文林中学校の近隣には、文京区立千駄木小学校、千駄木幼稚園といった学校や文京区千駄木公園といった公園もあり、幼稚園から中学校まで顔馴染みの近隣の子どもたちと成長ができるため安定した子育てにも向いているエリアとなっています。
また、文林中学校の辺りは、本郷台地から下る動坂や団子坂といった大通りや不忍通り以外は基本的には住宅街となっています。
一方で、不忍通りや谷中・根津に渡る夜店通り付近のエリアには昔ながらの商店街が並んでおり、近年では東京の下町の観光スポットとして人気があります。
文林中学校周辺の歴史
現在の千駄木三丁目は、林町と呼ばれ、多くの文化人だけではなく実業家も多く住んだ地域として有名です。文林中学校から東側にある旧安田楠雄邸庭園が面している保健所通りは、かつては安田財閥の安田銀行をはじめ、川崎銀行や岡本銀行などいくつかの銀行の頭取などが居を構えたことから「銀行通り」とも呼ばれていました。
現在の保健所通りは、電線の地中化や歩道の拡張などが行われ「コミュニティ道路」として文京区の区バス「Bーぐる」の経路にもなっています。
文林中学校教育目標、校訓や教育目標
文林中学校の校訓・教育目標
文林中学校の校訓は「文林開拓」となっています。
文林中学校の「文林」とは「学問のさかんなさま」を言い表しており、「豊かな人間性と規範意識をもち、社会から信頼と尊敬を得て、たくましく生き抜く力をもった人間 を育成する」ことを学校の教育目標としています。
目指す児童像
この教育目標を達成するための目指す児童像は以下のようになります。
・開拓の精神を発揮して真理の探究に努める
・友愛の精神をもって明るい社会を建設する
・心身ともに健康で明朗な人間になる
・あらゆる困難をのりこえ希望をもって進む
文林中学校では、学問の探究や困難を乗り越えるなどの「忍耐力」や「明朗さ」といった力強い生徒の育成に力を入れていることがわかりますね。
文林中学校の教育実践
文林中学校の教育実践の一部としては以下のようなことが挙げられます。
英語教育の充実
文林中学校では英語教育に力を入れており「ビジネス英会話」で有名なベルリッツによる英会話講座を年30回設けており、ネイティブ英語でのコミュニケーションを学ぶことができます。そのほかにもALTとして外国語を母国語とする外国語補助助手をつけたり、TGG(体験型英語学習施設)の活用をして少人数制の行き届いた教育を行っています。
グローバル人材の育成(プレゼンテーション能力の育成など)
また、文林中学校では、グローバル人材の育成としてプレゼンテーションの方法を一年生からプロの先生に教わり、学習発表会では全員がパワーポイントを用いて発表を行なっています。
文林中学校では、通常の学校ではできないような個別の対応ができるところが生徒一人ひとりの深い学習の理解につながっていきそうですね。
文京区立文林中学校のまとめ
いかがだったでしょうか。文京区林町は多くの著名人が住んだことのある土地なので様々な歴史や魅力のある地域であることが窺えますね。この地域は、近くの公園でも多くの保護者のコミュニケーションができるので、じっくりと子育てを希望するご家庭は検討してみてはいかがでしょうか。文京つーしんでは、皆様の役立つ情報を配信しておりますので引き続きよろしくお願いします。
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