文京区茗荷谷駅近くには、さまざまな学校や公共施設があります。特に、新大塚公園の手前にある坂道は跡見学園、お茶の水女子大学、筑波大学附属高等学校、音羽中学校と複数の学校に面する坂道となっています。そこで、今回はその坂道沿いにある文京区立音羽中学校についてどのような中学校かをまとめてみました。
文京区立音羽中学校の特徴
文京区立音羽中学校は、小日向2丁目にあった旧第五中学校と大塚2丁目にあった第七中学校が統合されて平成21年に開校した文京区の区立中学校です。同年9月に完成した校舎は、地下2階地上6階建ての建物となっています。建物の6階にはプールがあり、普通教室には電子黒板が設置されているなど新設校ならではのメリットがあります。
一方で、音羽中学校の運動場は校舎から離れており、体育祭などはこちらを利用して行われます。また、部活動等では、新大塚公園を使うこともあります。
音羽中学校の生徒数など
音羽中学校に入学してくる区立小学校は、青柳小学校、関口台町小学校、小日向台町小学校の3つの小学校が主となっており9割近くを占めています。その他にも窪町小学校、林町小学校、金富小学校から入学する生徒もいます。
音羽中学校の生徒数は、令和3年5月現在全校生徒数は328名、1学年平均109名の3クラス編成となっています。在籍生徒数が300名を超える区立中学校のため、文京区内でも生徒数の多い中学校といえます。
音羽中学校の文京区内の住所・アクセス
次に音羽中学校の住所をみていきましょう。音羽中学校の住所は東京都文京区大塚1-9-24となっています。
アクセス
【電車の場合】
東京メトロ丸の内線「茗荷谷駅」徒歩7分
東京メトロ有楽町線「護国寺駅」徒歩8分
【バスの場合】
都バス上58[早稲田・上野松坂屋前]「音羽二丁目」徒歩8分
都バス都02[大塚駅前・錦糸町駅前]「窪町小学校」徒歩5分
文京区コミュニティバス「Bーぐる」目白台・小日向ルート大塚二丁目、「新大塚公園」徒歩0分
茗荷谷駅のある春日通りから行く場合は、大塚一丁目の交差点を西に曲がると150mぐらいの位置にあります。交差点付近は跡見学園の敷地になりますので、新大塚公園を抜けたあたりに位置します。
護国寺駅のある音羽通り方面から行く場合は、大塚警察署前の坂道を登っていくと右手に見えます。音羽中学校の学区は、南西側に広いためこちらから通学されるかたが多いかもしれません。
音羽中学校の文京区内の学区
音羽中学校は文京区の区立中学校のため、文京区内で以下のような学区が指定されています。
一方で、文京区は「学校選択制度」という制度を採用しているため学区外の区立中学校への入学も可能です。
文京区の「指定校」と「学校選択制度」
では、文京区で行われている「学校選択制度」とはどのようなものなのでしょうか。
本来、入学すべき区立中学校は 生徒の住所地によって決められています。 その住所地の範囲のことを 「通学区域」 といい、 通学区域内にある学校のことを 「指定校」といいます。「学校選択制度」とは、指定校以外の学校も希望することができるしくみのことです。
文京区では、区内に住所のある区立中学校に入学する新一年生を対象に主体的に学校を選ぶことのできる「学校選択制度」を平成15年度の入学から実施しています。文京区は学校選択制度により学校の活性化と特色づくり、保護者と学校との協働意識、地域との結びつきやより広域的なコミュニティの形成などがこれまで以上に図られ、生徒一人ひとりが、より一層充実した中学校生活を送ることができるようになるものとしています。
文京区の区立中学校は、中学校ごとに受入れ可能人数を設定しており、音羽中学校は105名を受け入れ可能人数としています。文京区は、国立・私立中学校への入学希望者が多いため事前に正確な人数は把握できないのですが、人気の学校は区立学校であっても希望調査提出者数が受け入れ可能人数を超える場合もあります。
具体的な内容は、文京区ホームページ(https://www.city.bunkyo.lg.jp/kyoiku/kyoiku/gakko/juniorhighschool/sentakusei.html)をご確認ください。
音羽中学校の学区に該当する住所
音羽中学校の学区に該当する文京区の住所は以下のようになります。
水道2丁目6〜16番全て、小日向1丁目4番15〜18号,5〜13番全て、小日向2丁目全て、小日向3丁目5〜18番全て、大塚1丁目7〜11番全て、大塚2丁目1〜11番全て、大塚5丁目1番3〜13号,4番2,3号,10〜15番全て,16番1,2,4〜13,15,16号全て,3,14,17号一部17〜41番全て、大塚6丁目全て、関口1丁目、2丁目、3丁目全て、目白台1丁目、2丁目、3丁目全て、音羽1丁目、音羽2丁目全て
音羽中学校の学区の目安
音羽中学校の文京区内の学区の目安は以下のようになります。
北側は、護国寺裏や新大塚駅の豊島区との区境、東側は春日通り、南側は江戸川橋と新宿区との区境、西側は雑司ヶ谷との区境が学区の目安となります。文京区の西側の位置にあるので新宿区や豊島区との境界が学区の境界となっています。
音羽中学校の近隣・文京区のエリアの特徴
音羽中学校の学区は音羽通りを谷として小日向台、関口台、目白台と台地となっています。音羽中学校の学校前の坂道は小日向台に続く坂道となっており、歩道がそれほど広くはないので、スピードが出ている自転車や車などには気をつけましょう。また、学校の近隣はお茶の水女子大、筑波大学附属高校、新大塚公園と公共施設に囲まれており、雨の日などは通学路が混む場合もあります。そのため生徒は、毎朝余裕をもって登校するなどの習慣をつけておいたほうが良いかもしれません。
音羽中学校近隣の住宅情報
音羽中の学区が広いため一概にはいえませんが、音羽台や関口台、目白台は基本的に大通りを除いて住宅街となっています。音羽、目白台、関口台は明治時代から文京区の著名人が住み、三井財閥の土地があったことなどから現在でも高級住宅街と呼ばれることもあります。その名残りとして椿山荘や肥後細川庭園、護国寺といった歴史ある庭園やお寺も残っています。
音羽中学校の教育目標や目指す学校像
では、音羽中学校の教育目標や目指す学校像について見ていきたいと思います。
教育目標
音羽中学校の教育目標は以下のようになっています。
・豊かな学びを社会にいかす生徒
・互いに共感し思いやる生徒
・心身をきたえ健康に生きる生徒
自ら学んだことを社会に活かすといった公共の利益を中学生の時から考えられるようになるのは素晴らしいですね。
目指す学校像
これらの教育目標を達成するための目指す学校像は以下のようになります。
知識:学ぶ意欲と主体的に学ぶ姿勢を養い、確かな学力を育てる学校
徳:人権尊重の精神に基づき、自尊の心と思いやりの心を養う学校
体:何事にも意欲的に、粘り強く取り組む活力ある生徒を育てる学校
地域:保護者・地域の方々との協働や信頼に基づく教育活動を行う学校
地域とのつながりを大切にするために音羽中学校では、コミュニティスクールの制度を取り入れています。
音羽中学校の学校運営・教育実践
最後に音羽中学校の学校運営・教育実践について見ていきましょう。
コミュニティスクールの実施
音羽中学校の学校運営には、コミュニティスクール(学校運営協議会制度)を取り入れています。
では、コミュニティースクールとはどのようなものなのでしょうか。文部科学省はコミュニティスクールを以下のようなものであるとしています。
コミュニティ・スクールは、学校と保護者や地域の皆さんがともに知恵を出し合い、学校運営に意見を反映させることで、一緒に協働しながら子供たちの豊かな成長を支え「地域とともにある学校づくり」を進める法律(地教行法第47条の5)に基づいた仕組みです。
音羽中学校では、教育関係者や校長先生、PTAや地域の情報をよく知る「地域コーディネータ」などで構成される音羽中学校支援地域本部を設置し、音羽中学校支援ボランティアといったように地域の方々から学校支援を募り、教師だけでは目の届きにくい箇所への配慮をし、学校生活の円滑な運営を行っています。
学習教室の開催・少人数授業の実施
音羽中学校では、数学・英語・漢字検定対策として毎週水曜日に学習教室を開催し、テスト直前や夏季休業では特別学習教室や補充教室を実施するなど、授業以外に自ら学ぶための機会づくりを行っています。
また、数学、英語、理科(2・3年)では少人数授業を実施しており、きめ細かい・個に応じた授業を行っています。
音羽中学校は、難関高校受験に対する意識の高い生徒やご家庭も多く、日比谷高校などの都内の有名難関高校にも入学者を出すなど区立中学校でも学力の高い中学校とみなされています。
文京区立音羽中学校まとめ
いかがだったでしょうか。音羽中学校の周辺には、お茶の水女子大学や筑波大学附属高校をはじめ多くの有名な学校があるため、それらの学校の先輩を見る機会もあり、生徒の学習のモチベーションや雰囲気作りにもつながっていきそうですね。文京つーしんでは、皆様の役に立つ情報を配信しておりますので引き続きよろしくお願いします。
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