
東京都文京区の向丘は地域的にはそれほど大きくはありませんが、東京大学からも近く、由緒ある学校があり、日本を代表する多くの著名人を輩出している地域でもあります。そこで今回はそんな文京区向丘にある区立中学校の文京区立第六中学校についてまとめてみました。
文京区立第六中学校の特徴
文京区立第六中学校は、学校教育法が制定された昭和22年(1947年)に誠之小学校内に開設された歴史ある区立中学校です。現在の校舎は全面改修を経て平成26年(2014年)に完成しました。

第六中学校
現在(令和3年5月1日現在)の第六中学校は、全校生徒数が292人、一学年あたり平均97名の3学級編成の中学校となっています。
第六中学校と進学について
第六中学校の最も特徴の一つが教育レベルの高さです。その実力は東京23区内の名門区立中学校の中でもトップクラスに入ると言われています。
特にひと世代前には、「第一幼稚園→誠之小学校→第六中学校→小石川高校→東京大学」と進むのが地元の黄金進学コースと呼ばれていました。現在でも第六中学校は「第一幼稚園→誠之小学校→第六中学校→日比谷高校→東京大学」の区立・都立を利用した黄金進学コースの一環に含まれています。
文京区立第六中学校の住所・アクセス
次に、第六中の住所とアクセスについてみていきましょう。文京区立第六中学校の住所は、文京区向丘1-2-2となっています。
この辺りは建物や景観の作りが特徴的で、少しアカデミックな雰囲気があります。
第六中学校アクセス
第六中学校への公共機関を利用するアクセス方法は以下のようになっています。
【電車の場合】
東京メトロ南北線「東大前駅」徒歩0分
東京メトロ千代田線「根津駅」徒歩10分
東京メトロ丸ノ内線「本郷三丁目駅」徒歩10分
都営地下鉄三田線「春日駅」徒歩10分
【都バスの場合】
東43、茶51、上60「東大農学部前」徒歩1分
第六中学校は、公共機関を利用するとアクセスの良いところにあります。
第六中学校の文京区内の通学区画
第六中学校は文京区の区立中学校のため以下のように学区が定められています。

一方で、文京区は「学校選択制度」という制度を採用しているため学区外の区立中学校への入学も可能です。
文京区の「指定校」と「学校選択制度」
では、文京区で行われている「学校選択制度」とはどのようなものなのでしょうか。
本来、入学すべき区立中学校は 生徒の住所地によって決められています。 その住所地の範囲のことを 「通学区域」 といい、 通学区域内にある学校のことを 「指定校」といいます。「学校選択制度」とは、指定校以外の学校も希望することができるしくみのことです。
文京区では、区内に住所のある区立中学校に入学する新一年生を対象に主体的に学校を選ぶことのできる「学校選択制度」を平成15年度の入学から実施しています。文京区は学校選択制度により学校の活性化と特色づくり、保護者と学校との協働意識、地域との結びつきやより広域的なコミュニティの形成などがこれまで以上に図られ、生徒一人ひとりが、より一層充実した中学校生活を送ることができるようになるものとしています。
文京区の区立中学校は、中学校ごとに受入れ可能人数を設定しており、第六中学校は105名を受け入れ可能人数としています。文京区は、国立・私立中学校への入学希望者が多いため事前に正確な人数は把握できないのですが、人気の学校は区立学校であっても希望調査提出者数が受け入れ可能人数を超える場合もあります。
具体的な内容は、文京区ホームページ(https://www.city.bunkyo.lg.jp/kyoiku/kyoiku/gakko/juniorhighschool/sentakusei.html)をご確認ください。
第六中の学区に該当する文京区内の住所
第六中学校の学区に該当する文京区内の住所は以下のようになります。
白山1丁目3,4番全て、9,10番全て、15番全て、23番1,14〜16,19号、24〜28番全て、29番2〜5,10,11号、32番10号一部,11〜13号、33〜37番全て、本郷6丁目全て、西片1丁目1〜15番全て,17,20番全て、西片2丁目全て、向丘1丁目全て、向丘2丁目1〜13番全て,14番1,2,4,9,10号,15〜19番全て、20番14,16,17号、23番1,17〜20号、24〜30番全て
第六中の学区の目安
第六中学校の学区のおおよその目安は以下のようになります。
北側は神田白山線、東側は本郷通りや日本医科大西側、南側は日本郵便本郷局、西側は文京区立誠之小学校周辺や白山通り、興善寺になります。
第六中学校の近隣
第六中学校の近隣は、少し大きな通りになると個人商店やコンビニなどのチェーン店が見られますが基本的には住宅街となっています。六中は本郷通りに面しており、中層階のマンションや施設が隣接しています。
交通安全の面では、第六中学校の前が本郷通りになっているため交通量は多めですが、歩道の幅が広くとられているためそれほど気にはなりません。
第六中学校の学区内は、東京大学の近くということもあり多くの著名人の住居があった地域となっています。本郷通りを挟んで六中の向かい側には、森鴎外の小説「青年」に出てくる「青年」の散歩道があり、文化的な側面も感じることができます。

『青年』の散歩道
第六中学校の教育目標と目指す生徒像
第六中学校では、これまで培ってきた本校の伝統と誇りの更なる発展・充実を図るとともに、これから迎える変化の激しい予測困難な時代を生き抜き、未来社会の創り手となる資質・能力の基盤を育成することを目指し、教育目標を設定するとしています。
また、教育目標と目指す生徒像は以下のように一対でも見ることができます。
教育目標:責任を重んじる
目指す生徒像:主体的に行動し、責任感と実践力に富む生徒
教育目標:学習に励む
目指す生徒像:目標を持って計画的に粘り強く取り組む生徒
教育目標:健康なからだをつくる
目指す生徒像:心身の健康づくりに励み、自他を大切にする豊かな人間性をもつ生徒
教育目標:美しい生活を求める
目指す生徒像:自らを律し、常に内面を磨こうと努力する生徒
第六中では、これらの教育目標を軸に、一人ひとりの生徒が”六中に通ってよかった”と思える学校づくりを目指して、教職員一同が一丸となり学校運営に取り組んでいます。
「集団の学び」の重視
第六中学校では「集団での学び」を重視しており、以下のような集団作りを目標としています。
・共感的、受容的な指導を柱としたそれぞれの良さを尊重できる集団作り
・互いを尊重しながら、毎日充実した生活を送ることができる集団作り
・互いに認め合い、支え合い、高め合うことのできる集団作り
・感動体験の共有によるかけがえのない仲間作り
・きめ細やかな声かけと見守りを重視した同僚性あるれる集団作り
文京区立第六中学校の教育実践
最後に、第六中学校で行われている教育実践について見ていきましょう。
六中応援塾
六中の伝統的な教育実践には六中応援塾があります。
六中応援塾では、ほぼ毎日(令和2年度現在)、放課後に希望者が集まって学習をしています。六中応援塾では、六中卒業生・東京大学生の講師が自主学習の学習支援をしてくれますので、わからないことなどを優しく分かりやすく教えてもらえる環境が整っています。
また、六中応援塾と併せて週2回の数学補習教室も実施されています。
数学フォローアップ教室
六中では東京大学研究室と連携し、一年生を対象に数学の基礎の徹底や学習の強化実施する数学フォローアップ教室を行っています。
ICT機器を活用した主体的な学びの充実
第六中学校は平成27年・28年とパナソニック教育財団指定校となっており、タブレット端末導入に先駆けた実績があります。教師・生徒双方でタブレットPCを用いることにより、グループワークを中心に据えた言語活動活性化ツールとしてICT機器を活用しています。
これらの教育実践から第六中学校では、通常の授業以外にも大学や企業、文京区と連携し様々な取り組みをおこなっていることがわかりますね。
文京区立第六中学校まとめ
いかがだったでしょうか。第六中は多くの著名人が卒業生におり、学校生活の中で大学生などに教えてもらう機会もあるため、自然と将来への期待や学習への意欲が高まりそうですね。文京つーしんでは、皆様の役に立つ情報を配信しておりますので引き続きよろしくお願いします。
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