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文京区関口にある獨協中学校ってどんな中学校?教育理念や特徴

投稿日:2022/05/21by 
文京区関口にある獨協中学ってどんな中学校?教育理念や特徴

文京区目白台や関口は、江戸時代から大名屋敷や江戸の警備にあたる御先手組があった歴史ある地域となっており、現在でも江戸や明治時代を起源とする施設がみられます。今回はそんな関口にある獨協中学校についてまとめてみました。

 

獨協中学の特徴

獨協中学・高等学校は明治16年(1883年)に開校した学校であり、開校以来130年以上に渡り完全中高一貫の私立男子校となっています。

そのため、獨協中学・高等学校は高等学校からの入学試験による募集はありません。

現在の獨協中学・高等学校の全生徒1,205(2020年5月現在)の居住エリアは、東京都が940名(23区890名)、埼玉県138名、千葉県87名、神奈川県38名、その他2名となっています。

学校への登校時刻は、午前8時となっていますので、通学エリアは比較的広く設定されていますね。

「獨協」の意味

獨協中学・高等学校の設立は、明治14年(1881年)にドイツ文化の研究の目的で獨逸学協会を設立、北白川宮能久親王を総裁とし、品川弥二郎、桂太郎、青木周蔵、加藤弘之、西周(にしあまね)らが加わったことに始まります。そのため、獨協とは、設立当初の獨逸(ドイツ)学協会を略したものと言えます。

初代校長・西周

西周は獨逸学協会設立から2年後の明治16年(1883年)、獨逸学協会学校の設立にあたり初代校長に就任しています。

 西周

西周

西周は、西洋哲学者として有名ですが、森鴎外の従甥(いとこおい)にあたり、生まれ故郷の国見国津和藩(島根県津和野町)の近所には森鴎外の家がありました。また、江戸の幕末には徳川慶喜の側近や幕臣として活動していた時期もあり、江戸から明治にかけて政治の中心にいた人物のようです。

 

獨協中学校の文京区内の住所・アクセス

では、獨協中学校の住所からみていきましょう。獨協中学校の住所は、東京都文京区関口3-8-1となっています。

獨協中学校へのアクセス

獨協中学校へのアクセスは以下のようになります。

【電車の場合】

東京メトロ有楽町線「護国寺駅」徒歩8分 

東京メトロ有楽町線「江戸川橋駅」徒歩10分 

東京メトロ副都心線「雑司が谷駅」徒歩16分

【バスの場合】

白61(練馬車庫~新宿駅西口)「ホテル椿山荘東京前」徒歩約1分

上58(早稲田~動坂下~上野広小路)「音羽一丁目」徒歩約5分

飯64(小滝橋車庫前~高田馬場駅前~飯田橋駅前~九段下)、上69(小滝橋車庫前~高田馬場駅前~上野公園)「江戸川橋」徒歩約8分

獨協中学・高校の在校生が使う最寄駅は、おおよその割合で、江戸川橋駅45%、護国寺駅35%、目白駅駅10%、その他10%となっています。

 

獨協中学校の教育理念・獨協ディプロマポリシー

次に、獨協中学校の教育理念や方針についてみてみましょう。

獨協中学校の教育理念

獨協中学校の教育理念は、明治27年(1952)年に当時13代校長であった天野貞祐が示した、「心構えは正しく、身体は健康、知性に照らされた善意志とゆたかな情操とを持つ、上品な人間の育成を目指す」となっています。

獨協ディプロマポリシー

現在では、この教育理念を実現するために「切り拓く知性」「豊かな人間性」「柔らかな感性」の3項目を重視した「獨協ディプロマポリシー」が定められています。それぞれの内容については以下のようになります。

切り拓く知性

「切り拓く知性」とは、変化の激しい社会において、よりよい未来を創造するために、自らの使命を自覚し、自ら考え判断し、一歩を踏み出す勇気を持つこと。

豊かな人間性

「豊かな人間性」とは、持続可能性が求められる社会において、地球上のすべての生き物が、将来においても共存できる環境づくりに貢献すること。

柔らかな感性

「柔らかな感性」とは、グローバル化する社会において、異なる文化背景や価値観を持った他者と交流し、共存し、協働すること。

獨協中学校では、これらのディプロマポリシーを元に、「環境教育」や「グローバル教育」など、他の中学校ではカリキュラムにないものにも進んで取り組んでいます。

 

完全中高一貫男子校の6年間について

獨協中学校では、中学校と高校を併せて6年間の学校生活を2年間3ブロックに分けた、男子特有の成長曲線を考慮した独自のカリキュラムで運営しています。

第一ブロック「基礎学力期」(中学1年・2年生)

基礎学力期では、学校と家庭学習を結びつけながら学習習慣を身につけ、学ぶことの大切さと楽しさに気付かせます。中学2年生までは各クラスの学力が均等になるように編成されています。

第二ブロック「学力伸張期」(中学3年・高校1年生)

学力伸張期では、個々に応じた学習で学力を向上させます。

中学3年生からは選抜生が導入され、中学2年生の成績によって選抜クラスと一般クラスに分かれます。この時期は、前年度の英語、数学の学力に基づき、選抜クラス1クラス、一般クラス4クラスで編成されます。一般クラスの編成方法は、中学2年生までと同じになります。

第三ブロック「学力完成期」(高校2年・3年生)

学力完成期は、将来の目標に向かってこれまでに身につけた学力や論理的思考力を統合する時期となります。

高校2年生では大きく文系と理系に分かれ、それぞれが選抜クラス1クラス、一般クラス2クラスの合計6クラスに分かれます。

高校3年生では理系には国公立・難関私大・医学部コースと私立コースが設けられ、文系には国公立コース・難関次第コースと私立コースが用意されます。

 

獨協中学の教育実践

獨協中学校では、より良いグローバル人材の育成や未来を見据えた環境への取り組みから以下のような実践を行なっています。

建学の歴史から学ぶグローバルな視点

獨協中学校は、設立当初から伝統的にドイツ語の語学や海外交流にも力を入れており、独自のカリキュラムを持っています。特にドイツ語の授業では、ネイティブ教員の授業や短期留学などもあり、学生の海外への関心を刺激することにもつながっています。

「環境」への興味や関心を深める授業

獨協中学校では、「環境」への興味や関心を深める取り組みとして校内に生き物が生息する空間である「ビオトープ」の設置や屋上を利用した野菜栽培や緑化活動を行なっています。

ビオトープの設置では、学内だけでなく近隣の小学校に環境教育の授業を行いに行くなどの実践的な取り組みも行なっています。

 

獨協中学校の入試について

最後に獨協中学校の2022年度の募集要項を元に入試情報についてみていきましょう。

獨協中学校の入試は、試験内容や募集人数によって4回に分かれています。例年の出願期間は1月中旬から1月末までとなっており、試験は2月のはじめに連日で行われ、合否の判定はその日の夜にインターネット上で発表されます。

試験は同時出願も可能となっているため、数回に渡って受験をすることもできます。受験科目は、第1,3,4回目には国語、算数、社会、理科の4科目となっており、第2回目は国語と算数のみとなっています。出題傾向や難易度については、第1,3,4回目はほぼ同じになるように作成されており、第2回目の試験科目は他の回に比べて少し難易度が高くなりました。

合格人数は第1回目が約80名、第2回目が約20名、第3回目が約70名、第4回目が約30名となっています。複数回の受験が可能なため志願者は多いですが、各回の受験者数は平均すると330名から390名程度となっています。

合格倍率については募集定員が少なくなってくるので後半ではそれに併せて倍率も高くなっています。また、獨協中学の前年度の入試問題については、獨協中学校のホームページから入手することができます。

 

獨協中学校のまとめ

いかがだったでしょうか。関口にある近代的な建物の獨協中学・高校について気になっていた方も多いのではないでしょうか。獨協中学校では、通常の学校よりも実践的な学習の経験を積めるカリキュラムが豊富にありそうですね。文京つーしんでは皆様の役に立つ情報を配信しておりますので引き続きよろしくお願いします。

 

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