文京区には東京都の国立小学校が3校あります。どの国立小学校も人気があり、国立小学校受験には多くのご家庭が募集します。ではそれぞれの国立小学校はどのようになっているのでしょうか。今回は、筑波大学附属小学校の特徴や受験や倍率の情報についてまとめてみました。
筑波大学附属小学校の場所はどこにあるの?
住所は東京都文京区大塚3丁目29−1です。
最寄駅は東京メトロ丸ノ内線「茗荷谷」駅より徒歩8分程度です。
筑波大学附属小学校は、茗荷谷駅東口を出て春日通りを渡り教育の森公園を超えて歩いていくと到着します。茗荷谷駅近くは公園や植物園とった公共の施設から、病院や学校なども比較的多くお子様を育てていく環境が整っていますね。
筑波大学附属小学校ってどんな小学校?筑波大学附属小学校の歴史と特徴
筑波大学附属小学校は明治6年に日本初の国立の師範学校の練習小学校として設立されました。戦後の時代の変化とともに「東京師範学校」は「東京教育大学」へと代わり現在の「筑波大学」へと再編されていきました。
現在は「東京教育大学」は閉鎖とということになっているようですが、明治6年から続く国立の学校として筑波大学附属小学校には長い歴史が感じられることがわかります。
筑波大学附属小学校の教育目標
筑波大学附属小学校の教育目標は、以下の4つになっています。
・人間としての自覚を深めていく子ども
・文化を継承し創造し開発する子供ども
・国民的自覚を持つ子ども
・健康で活動力のある子ども
筑波大学附属小学校の教育目標には、「文化の継承と開発」、「健康や活動力」や「自覚」のある子どもといった多面的な目標を掲げられています。このことから、筑波大学附属小学校では総合的な子どもの育成を目標としていることがうかがえます。
筑波大学附属小学校の特色について
筑波大学附属小学校の特色については、「初等教育の理論と実践について研究」と「一般小学校教育への参考」を重視しています。この辺りは、国立小学校の目的とだいたい同じ感じがしますが総合的な子どもの育成を教育目標にしている筑波大学附属小学校の教育目標によって他の国立小学校との差別化ができているのかもしれませんね。
筑波大学附属小学校の受験資格や倍率・内容について
入学児童募集(令和2年度)については、男子64名と女子64名の合わせて128名が募集されています。
附属幼稚園などはなく一学年全て外部の募集となり、入学後は1クラス32名の4クラスに分けられます。
筑波大学附属小学校の受験資格のある学区について
筑波大学附属小学校では志願者に以下のように制限を設けています。
志願者は、出願日現在、東京都の23区、西東京市、埼玉県和光市のいずれかの区域に保護者と同居し、本校入学後もこの地域内に生活の本拠をもち、家族と共に生活できる者に限ります。(受験のための一時的な住所の変更(寄留)は一切認めません。)
国立大学ということもあり募集する志願者の学区は広く取られています。
一方で筑波大学附属小学校に入学した場合、登校時間は朝7:30となっています。そのため、入学後文京区に引っ越してきたり、朝6時前に家を出るご家庭も少なくなくありません。この辺は入学後のことになりますが一応考慮に入れておいた方が良さそうですね。
筑波大附属小学校受験内容について
筑波大学附属小学校の受験は、第一次選抜から第三次選抜まであります。
毎年男女それぞれ2000名から1700名程度の志願者がいます。毎年男児が300名ほど多く、比較的女子の割合が少なくなっています。
受験内容については、第一次選抜と第三次選抜は「抽選」となっており、第二次選抜が「試験」となっています。
筑波大学附属小学校第一次選抜
第一次選抜は抽選を行い、男女それぞれ1000名程度が通過します。だいたい男児の場合だと50%、女児の場合だと60%位の通過率になります。
この割合は、文京区にある他の国立小学校と比べて比較的通過率が高いため受験対策が無駄にならずにすみそうですね。
筑波大学附属小学校第二次選抜
第二次選抜は試験になっており、考査後は男女それぞれ100名程度通過が通過できます。
試験内容は、ペーパー試験(記憶問題・図形の応用問題等)、制作試験(ちぎり・ひも結び等)、運動試験、行動観察の4つの試験を試験時間1時間でおこなうことになります。
行動観察では集団活動による行動観察がみられます。正解はないですが、協調性や自主性など児童の集団行動での対応などが観察の対象となるようです。
また、筑波大学附属小学校の試験では、児童が公平に受験できるように生まれた月によってA・B・Cのさんグループに分けられています。このグループ分けによっては、試験内容や試験日の違いがでてきますが、受験内容はあくまで公平さを求めるためなのでどのグループが有利といったものはありません。
筑波大学附属小学校の勧められる理由として総合的な対策が必要なので筑波対策をしていると他の国立小学校のスキルを身につけられることもあげられます。運動試験もあるので文武両道が求められるところは他の受験とは違うのではないでしょうか。
筑波大学附属小学校第三次選抜
第三次選抜は再度抽選になります。二次選抜に通過した男女それぞれ64名が無事合格となります。ここまできたら、流石に合格したいですね。
筑波大学附属小学校進学情報
筑波大学附属小学校は筑波大学附属中学へ卒業生の85%が進学します。内部性は外部受験生とは別に試験を行います。試験があるため進学もエスカレーター式に進学できるわけではなく日頃から学力の向上が必要そうです。
まとめ
いかがだったでしょうか、今回は筑波大学附属小学校についてまとめてみました。歴史のある国立小学校だけあって人気もありますが、学力だけでなく総合的な成長が見込める小学校になっています。小学校の受験を受ける機会はあまりないので、ご家庭での今後の進路の検討のためにも子どものご受験を検討してみてはいかがでしょうか。文京つーしんでは皆様に役立つ情報を配信していきますのでよろしくおねがします。
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。