文京区春日には三井財閥で有名な小石川三井邸の跡地に、文京区立第三中学校があります。現在でもこの地区は、近隣には文京区役所や小石川後楽園があり、文京区の中心的な機能を担う役割をしています。そこで今回は、この文京区の歴史や行政の中心地にある文京区立第三中学校についてまとめてみました。
文京区立第三中学校の特徴
文京区立第三中学校は、令和3年5月現在1クラスあたり約30人、学級数平均2クラス、全生徒数149人の学校です。校内には特別支援学級もあります。第三中学校は学校名を省略して「三中」や「文京三中」と呼ばれます。学校選択制度を除くと基本的には、金富小学校・指ヶ谷小学校・柳町小学校・礫川小学校からの進学となっています。
文京区立第三中学校の創立
第三中学校は学校教育法の施行された昭和22年(1947年)に金富小学校内に創設され、昭和26年(1951年)に小石川三井邸跡に校舎が完成しました。
第三中学校は文京区内でも校庭が最も広く部活動なども盛んです。近年、校舎の大規模な内外装改修工事が終わり明るく綺麗な校舎となりました。
文京区立第三中学校の住所・アクセス
文京区立第三中学校の住所は、東京都文京区春日1丁目9−31となっています。
区立第三中学校のアクセス
【電車の場合】
東京メトロ丸の内線・南北線「後楽園駅」徒歩7分
都営地下鉄三田線・大江戸線「春日駅」徒歩8分
【バスの場合】
都営バス(系統:上69・都02)「伝通院前」徒歩1分
春日・後楽園駅から行く場合は、礫川公園のある春日通りを登り伝通院前の交差点で左に曲がります。
第三中学校の学区
第三中学校は、区立中学校のため文京区内で学区が定められています。第三中学校の学区は金富小学校・指ヶ谷小学校・柳町小学校・礫川小学校を合わせた学区に近いので以下のような地区が学区となります。
一方で、文京区は「学校選択制度」という制度を採用しているため文京区内から学区外への入学も可能です。
文京区の「指定校」と「学校選択制度」
では、文京区で行われている「学校選択制度」とはどのようなものなのでしょうか。
本来、入学すべき区立中学校は 生徒の住所地によって決められています。 その住所地の範囲のことを 「通学区域」 といい、 通学区域内にある学校のことを 「指定校」といいます。「学校選択制度」とは、指定校以外の学校も希望することができるしくみのことです。
文京区では、区内に住所のある区立中学校に入学する新一年生を対象に主体的に学校を選ぶことのできる「学校選択制度」を平成15年度の入学から実施しています。文京区は学校選択制度により学校の活性化と特色づくり、保護者と学校との協働意識、地域との結びつきやより広域的なコミュニティの形成などがこれまで以上に図られ、生徒一人ひとりが、より一層充実した中学校生活を送ることができるようになるものとしています。
文京区の区立中学校は、中学校ごとに受入れ可能人数を設定しており、第三中学校は105人を受け入れ可能人数としています。文京区は、国立・私立中学校への入学希望者が多いため事前に正確な人数は把握できないのですが、人気の学校は区立学校であっても希望調査提出者数が受け入れ可能人数を超える場合もあります。
具体的な内容は、文京区ホームページ(https://www.city.bunkyo.lg.jp/kyoiku/kyoiku/gakko/juniorhighschool/sentakusei.html)をご確認ください。
第三中学校の学区に該当する文京区内の住所
第三中学校の文京区の学区に該当する住所は以下のようになります。
後楽1丁目、後楽2丁目、春日1丁目、春日2丁目1〜4番、21〜26番、小石川1丁目1〜24番、25番1〜3,10〜15,4一部、26〜28、小石川2丁目、小石川3丁目1〜5番、6番1〜6、7番、8番10一部,11〜17、9〜22番、23番1〜3,8,9、24番1,2,16,17、25〜29番、30番1〜3,9〜13、31番1〜3,7〜12、32番、白山1丁目1,2番、5,6番、水道1丁目1,2番、11,12番、西片1丁目19番
第三中学校の学区の境界のおおよその目安
第三中学校の学区のおおよその目安は、北側が柳町小学校の北側周辺、東側が白山通り、南側が神田川、西側が目白通りとなっています。
第三中学校の文京区内の近隣について
第三中学校の周辺には、警視庁富坂警察署や伝通院があります。第三中学校の正門前の伝通院通りを北側に歩いて行くと伝通院に繋がっています。
第三中学校南側の安藤坂は、樋口一葉が14歳の時に入門した萩の舎(はぎのや)跡があり、春日通りから神田川に向けて下る坂となっています。
春日通りや伝通院通りには個人商店やコンビニ、マンションが多くあり、春日駅周辺は近年高層マンションが建設されています。
学区内の特徴について
学区内には、小石川後楽園や東京ドームシティなどの春日駅周辺の商業施設や市役所、警視庁、税務署といった公共機関もある地域や、北側の指ヶ谷小学校付近の住宅地の多い地域などがあります。
第三中学校の学区は、全体的に商業や行政の中心的なエリアといえそうです。
第三中学校の教育目標
次に第三中学校の教育目標や目指す学校像を見ていきましょう。
教育目標
第三中学校の教育目標は以下のようになっています。
・自ら考え、進んで学ぶひと
・思いやりのある、心豊かな人
・ねばり強く、心身ともにたくましい人
三中の教育目標は、自主性の向上や協調性が含んでおり中学生ならではの成長を感じますね。
目指す学校像
教育目標に対する目指す学校像は以下のようになります。
・生徒一人一人が自らのよさを発揮し、意欲的、創造的に活動できる学校
・教員と生徒が自信と誇りをもち、共に成長していく学校
・保護者や地域と連携し、地域から信頼される学校
文京区立第三中学校の教育実践
では第三中学校では、どのようなことを実際の教育実践として行なっているのでしょうか。
NPO 文京教育トラストの講師の派遣
NPO文京教育トラストとは、生徒の多様性よって学校の先生だけでは対応が難しくなっている英語や数学といった教科を教えるために講師を派遣し、学力支援を行うことを目的としたNPO団体です。文京教育トラストでは、学校教育の現場で求められている「限りない個別対応」への対応をしています。(NPO文京教育トラストリンク:http://www.bunkyo-trust.org/)
第三中学校に派遣される講師には、京都大学出身の講師やアメリカ本国で勤務経験のある講師などがいます。
高校出張授業
高校出張授業では5つの高校より先生が来校し、生徒が2つの授業を選択してうけることができるものです。中学校という枠を超えて個人の興味のある分野への興味や関心を育むことができます。
各種検査による集団作り
第三中学校では、学習満足度尺度・学校生活意欲度尺度・ソーシャルスキル尺度によるスクリーニングを行うhyper-QUや、認知能力検査によりスクリーニングを行うNINOといった各種検査を利用した集団造りを積極的に行なっています。検査結果を反映させた学級での集団作りや教科にあった学習班作りが行われ、得意なことや苦手なこと、困っていることがわかりやすくなり発言がしやすくなったという生徒もみられます。
第三中学校まとめ
いかがだったでしょうか。文京区の中心地近くにある第三中学校では、第三中学校の教師だけでなく様々な学校や機関を利用した取り組みがされているのがわかりますね。このような取り組みは、学業に関する専門家が多くいる文京区ならではの取り組みと言えそうですね。文京つーしんでは皆様の役立つ情報を配信しておりますので引き続きよろしくお願いします。
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