
東京には、東京学芸大学附属の国立小学校が4校あります。中でも文京区にある竹早小学校は教育制度が整っている人気の国立小学校の一つとなっています。
では、竹早小学校は一体どのような小学校なのでしょうか。そこで今回は東京学芸大学附属竹早小学校の特徴をはじめ受験情報や進学情報についてまとめてみました。(竹早中学校についてはこちら)
竹早小学校の場所はどこにあるの?
受験を検討する際に、一番気になるのは住所ですね。竹早小学校の住所は東京都文京区小石川4-2-1です。
最寄駅は東京メトロ丸の内線「茗荷谷」駅より徒歩15分程度、もしくは「後楽園」駅より徒歩15分程度になります。
竹早小学校は、茗荷谷駅からだと大通りの春日通りを後楽園方面に下って播磨坂を越えて少し歩いたところにあります。春日通りに面してはいるのですが、入り口はそれほど大きくなく少し入り組んでいるため初めてのかたはわかりづらいかもしれません。受験の際には事前に校舎の位置を確認されることをお勧めします。
後楽園駅からだと文京区立礫川公園がある坂を登り、富坂警察署を越えて少し歩いたところにあります。坂道になっているため大人でも結構歩く感じがします。後楽園駅付近は結構交通量も多いので小さなお子様の場合だと気をつけたほうがいいですね。
平日にこの二駅週辺の春日通りを歩いていると、紺色の帽子の児童10人くらいが話しながら登下校している光景を見ることがあります。
竹早小学校ってどんな小学校?竹早小学校の特徴と関連学校の受験について
竹早小学校は、東京学芸大学にある附属学校の1つで、1900年に創立されました。隣接する幼稚園「東京学芸大学附属幼稚園竹早園舎」と「竹早小学校」の幼・小一貫教育や、隣接する附属竹早中学校と連携をとり教育を推進しています。東京学芸大の附属幼稚園である「東京学芸大学附属幼稚園竹早園舎」にも受験があり、そちらも人気の幼稚園になっています。附属幼稚園から竹早小学校への内部進学もあるため、早期に幼稚園の入園を検討されるご家庭も多いです。

竹早小学校の校訓は「誠」
竹早小学校は校訓の「誠」について以下のように述べています。
本校は創立当初から『誠』の1字を校訓に掲げ,時世の推移,思想の変転にもかかわらず,星霜百年に亘って,『誠』の精神を貫いて教育にあたり,今日に至っている。
校訓は,児童のためだけにあげているわけではなく,教職員にとっても「よりどころ」となるものである。教職員が児童や保護者に接するとき,また,教職員同士の間においても,常に『誠』を具現するよう努めている。
また、教育目標は「自ら学び,ともに手をとり合い,生活を切り拓く子」の育成とし、目標とする児童像を以下のように掲げています。
① 明るく元気に取り組む子
② よく考え工夫して学ぶ子
③ いつくしみ合い仲よく助け合う子
④ よい生き方を求め続ける子
竹早小学校の受験資格や倍率・内容について
では、竹早小学校の受験についてはどのようになっているのでしょうか。受験の倍率や内容についてみていきたいと思います。
竹早小学校の受験資格(学区)について
国立小学校ということもあり学区は広く見積もられていますが、以下のような居住地による受験資格の制限もあります。
「入学志願票提出の時点において、東京都23区内に保護者とともに居住し、本校入学から卒業までこの地域内に保護者とともに居住する者。」
こちらは竹早小学校の登校時間8:20・下校時間16:00を考えると、東京23区が学区内とはいえ場所によってはかなり早い時間で家を出る必要があります。少なくとも6年間を見積もると結構大変そうですね。
竹早小学校とその他の東京学芸大附属小学校受験の併願について
東京には学芸大附属の小学校が世田谷・大泉・小金井にありますが、同じ東京学芸大学附属小学校の併願はできません。竹早小学校の近隣にある筑波大学附属小学校やお茶の水女子大学附属小学校との併願は可能です。
竹早小学校の受験・検定料
検定は一次から三次(抽選)まであります。それぞれの選抜料金は一次選抜は1,100円、二次選抜が2,200円となっています。
竹早小学校の平成31年度,令和1年度の受験者と入学調査結果
竹早小学校が公表している平成31年度年,令和1年度の入学状況は以下のようになっています。

男女それぞれ20名程度の募集に対して60倍近い志願者がいることがわかります。そのため、毎年竹早小学校受験の入学倍率は50倍から60倍と言われています。
また、この表だけですとわかりづらいのですが、実際は受験に際して第一次選抜から第三次選抜まであり、抽選を2度行うことになっています。次に選抜の内容をみていきたいと思います。
1) 竹早小学校受験の第一次選抜について
第一次選抜は、①「受付」②「抽選」③「第一次選抜合格番号発表」④「第一次選抜合格者の手続き」となっており、抽選後合格者に「入学願書」、「入学検定料振込依頼書」などが配布されます。こちらが、表で示されている「一次抽選合格者」となっています。
試験を行う前のこの段階で、受験者は募集数の1200名程度から350名程度までの絞り込まれます。
2) 竹早小学校受験の第二次選抜について
第二次選抜は、①「受付」②「発育総合調査」③「第二次選抜合格者発表」となっています。
おおよそ皆様が考えられている小学校受験がこの二次選抜の「発育総合調査」といえます。
総合発育調査では、「自由遊び」「親子活動(口頭質問)(親子課題)」などがあります。
この第二次選抜では、330名程度から40名まで絞られます。
3) 竹早小学校受験の第三次選抜について
第三次選抜は、①「抽選」となっています。
この第三次選抜の抽選では、第二次選抜合格者の約40人から半数に絞られ、見事当選した受験生が入学できるということになります。
竹早幼稚園からの入学・竹早中学校への進学状況
表に記載されている募集数(男女40名程度)だけを見ると1学年あたりの人数は少なく見えますが、東京学芸大学附属幼稚園竹早園舎からの内部進学もあります。竹早小学校全体での児童数は2019年で480名のため、480名=40名(受験生)x2(受験生+内部進学生)x6(学年)となり約半数が竹早幼稚園からの内部進学者と考えられます。
また、竹早小学校から附属竹早中学校への進学率は毎年卒業生の40%。附属高校まで進学は30%となっています。文京区では私立の中学校も人気のため児童の進路として受験を検討されるご家庭も多いようです。
竹早小学校記事のまとめ
いかがだったでしょうか。今回は文京区にある竹早小学校の特徴や受験・倍率についてまとめてみました。近隣には筑波大学附属小学校やお茶の水女子大学附属小学校もあるのでお子様の特徴に合わせて検討してみるのはいかがでしょうか。文京つーしんでは、今後も皆様の役に立つ情報を配信していきますのでよろしくお願いします。
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