お茶の水女子大学附属小学校が所属するお茶の水学園は、幼稚園から大学まで一貫教育を行なっている学校になります。そのため、お茶の水女子大学附属幼稚園、お茶の水女子大学附属小学校、お茶の水女子大学附属中学校、お茶の水女子大学附属高校、お茶の水女子大学が同じ敷地内にあるのが特徴です。
今回は、そんな国立大学附属小学校の1つである「お茶の水女子大学附属小学校」の特徴をはじめ受験情報や進学情報についてまとめてみました。
お茶の水女子大学附属小学校の場所はどこにあるの?最寄駅や近隣施設
お茶の水女子大学附属小学校の所在地は、東京都文京区大塚2-1-1となっています。
最寄駅は丸ノ内線「茗荷谷駅」や「護国寺」駅などが利用可能で、どちらの駅からも徒歩10分〜15分圏内にあります。
茗荷谷駅からだと、春日通りを池袋方面に歩いて行くと左手に見えます。途中には跡見学園や窪町小学校がありますがさらに池袋寄りになります。護国寺駅の場合は5番出口より出て、大塚警察署前の坂道を登り南門から入ることもできます。
小学校自体は正門付近にあるため春日通り沿いからの方が比較的わかりやすいかと思います。
お茶の水女子大学附属小学校ってどんな小学校?
お茶の水女子大学と聞くと高学歴の有名女子大学といった印象を持つかたも多いのではないでしょうか。近年では、創立140周年を迎え秋篠宮ご夫妻の長男である悠仁さまが、お茶の水女子大附属小学校を卒業2019年に卒業されたことでも有名です。
このように大学は女子大学となっていますが、お茶の水女子大学附属校である「お茶の水女子大学附属幼稚園」、「お茶の水女子大学附属小学校」、「お茶の水女子大学附属中学校」は男女共学のため男子でも入学できます。小学校全体の男女比は概ね同じくらいで、2019年度の児童数は638名、男子311名・女子328名となっています。
「お茶の水女子大学附属小学校」教育目標
お茶の水女子大学附属小学校では、「自主協同」を教育目標に掲げています。これに伴い、2019年には教師たちは「学びをあむ」を研究テーマに据え、新領域「てつがく創造活動」を中核とする教育過程の開発に取り組みました。
「てつがく創造活動」の創設とは?
てつがく創造活動についてお茶の水女子大学附属小学校は以下のように答えています。
てつがく科では、子どもたちの日常の素朴な疑問を出発点に、日常の生き方を問い直していく学びをつくってきました。
また、2019年度からの新領域「てつがく創造活動」は、昨年度までの研究を引き継ぎ発展させる研究として取り組み始めました。これらの研究はこれからの社会を生きていく上で必要なスキルを身につけること、民主主義社会に生きる市民を育成するということなどの社会的な要請を受けて、新たな教育課程を構想する研究です。思考するだけでなく、それを実際の行動に結びつけていく学びをどのようにつくっていくかを現在考えているところです。
子どもの日常の素朴な疑問から、学校での「学び」に繋げて行く方針を取っているようですね。「勉強」と「日常」が一体化できるような学びを深められそうです。
「お茶の水女子大学附属小学校」の受験
人気の国立小学校ということで、気になるのが「お茶の水女子大学附属小学校」の受験内容ですね。
現在の一般募集人数は毎年50名(男25・女25)となっています。やはり、お茶の水女子大学附属小学校は人気の国立大学附属小学校ということもあり、毎年志願者数が募集人数の60倍近くに上ります。
「お茶の水女子大学附属小学校」の入学試験と定員
小学校の入学試験は第一次検定から第三次検定までの3つの検定があります。
まず第一次検定として抽選が行われ、約3000名の応募者のうち男女各210名程度が第二次検定(行動観察・実技・面接等)を受けられます。第二次検定の合格者男女約100名がさらに第三次検定の抽選を行います。最終的には男女各25名・合計50名が合格となります。
お茶の水女子大学附属小学校の受験資格(学区)について
国立小学校ということもあり学区は広く見積もられていますが、以下のような居住地による受験資格の制限もあります。
「入学志願票提出の時点において、東京都23区内に保護者とともに居住し、本校入学から卒業までこの地域内に保護者とともに居住する者。」
こちらはお茶の水女子大学附属小学校の登校時間が8時10分であることを考えると東京23区が学区内とはいえ、場所によってはかなり早い時間で家を出る必要があります。通学方法については通学班を利用した登下校になっているので児童が一人で通学するといった心配は少しは薄れそうです。
お茶の水女子大学附属小学校の受験・検定料
検定は一次から三次(抽選)まであります。それぞれの選抜料金は一次選抜は1,100円、二次選抜が2,200円となっています。他の国立大学附属小学校とはあまり変わらない金額です。
それぞれの入学試験の内容と過去(2019年度)の入試内容について
お茶の水女子大学付属小学校の入試は、通常毎年11月後半から願書提出が始まり、検定が12月初旬に行われます。
今回は、2019年度の入試試験の内容を元にご紹介します。
お茶の水女子大学附属小学校の場合、他の国立小学校と異なり保護者への作文や面接といった課題があるのが特徴です。
1)お茶の水女子大学附属小学校受験の第一次検定について
第一次検定は、①「願書受付」②「抽選(考査)」③「第一次選抜合格番号発表」④「第一次選抜合格者の保護者の作文試験」となっています。
抽選が終了すると約210名程度が第二次検定に進むことできますが、他の国立小学校とは異なり、お茶の水女子大学附属小学校では合格した保護者に800字程度の作文の試験が抽選日にあります。
作文の過去の出題内容は、以下のようなものとなっています。
「実験的研究を使命とする本校にお子様が入学された場合、保護者としてどのように対応されますか」
「本校は公立小学校と異なる点が3つあります。そのうち2つについて保護者としてのお考えを書いて下さい」
保護者への作文課題は、抽選日に実施するので保護者のかたは抽選の合否に関わらず事前の準備が必要ですね。
2) お茶の水女子大学附属小学校受験の第二次選抜について
第二次検定では、①「受付」②「試験(考査)」③「第二次選抜合格者発表」となっています。
この第二次選抜では、210名程度から100名まで絞られます。
試験では、子ども向けに「行動観察」「個別審査」「運動機能」の試験と、保護者のみの面接が行われます。それぞれの試験内容は以下の通りです。
「行動観察」・・・子どもが「課題となるゲームをする様子」や「学校見学」など比較的自由な場面での行動が見られます。
「個別審査」・・・算数的な課題や図工のような制作、国語のような課題が出されます。
「運動機能」・・・スキップやマット運動などの体育のような要素の課題が実施されます。
「保護者の面接内容」・・・主に願書を見ながら質問される形式で、子どもの教育に関することや学校の運営に関するものなどが質問されることが多いようです。
3) 竹早小学校受験の第三次選抜について
第三次選抜は、①「抽選」となっています。
この第三次選抜の抽選では、第二次選抜合格者の約100人から募集の50名(男女各25名)に絞られ、見事当選した児童が入学できるということになります。
試験自体はある程度日程が決まっており、11月後半の願書受付から3週間程度で結果がわかるようなので、保護者のかたも学校に関する情報収集など事前に準備が必要ですね。
お茶の水女子大学附属中学校への進学状況
お茶の水女子大学附属中学校への進学には入学検定の成績により進学が判定されます。
近年では、お茶の水女子大学附属小学校から併設中学校への進学率は卒業生の約70%となっています。
お茶の水女子大学附属小学校の併願について
文京区にはお茶の水女子大学附属小学校の近隣には、東京学芸大学附属小学校や筑波大学附属小学校がありこれらの国立大学附属小学校との併願も可能です。
お茶の水女子大学附属小学校記事のまとめ
いかがだったでしょうか。今回は文京区にあるお茶の水女子大学附属小学校の特徴や受験・倍率についてまとめてみました。近隣には筑波大学附属小学校や東京学芸大学附属小学校もあるのでお子様の特徴に合わせて検討してみるのはいかがでしょうか。文京つーしんでは、今後も皆様の役に立つ情報を配信していきますのでよろしくお願いします。
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