文京区小石川には、えんま通り商店街という商店街があります。こちらの商店街は春日駅からも近いため、買い物や通勤・通学途中に利用されるかたも多いのではないでしょうか。そこで今回はこのえんま通り商店街とこんにゃく閻魔で有名な源覚寺についてまとめてみました。
源覚寺ってどんな神社?えんま通り商店街とは?
こんにゃく閻魔で有名な源覚寺は定誉随波(じょうよずいは)上人によって創設された浄土宗の寺院です。
源覚寺は、徳川家の菩提寺である増上寺や伝通院と同じ宗派ということもあり江戸時代には徳川秀忠、徳川家光から信仰を得ていました。そのため秀忠が寛永9年(1632年)に死没した後、随波上人は1634年から1635年にかけて秀忠が埋葬された増上寺の第18代法主となっています。
えんま通り商店街
小石川にあるえんま通り商店街は、江戸時代より源覚寺の門前町として栄えたため文京区内でも歴史ある商店街となっています。えんま通り商店街は、北側の柳町中通り商店街、小石川すずらん通り商店街、東側の春日通り商店街と隣接しています。この辺りは高層マンションが多いため、近所の住民のかたには便利ですね。
源覚寺はどこにあるの?住所や行き方、最寄駅など
次に、こんにゃく閻魔のある源覚寺についてみていきましょう。源覚寺の住所は東京都文京区小石川2-23-14となっています。
後楽園駅・春日駅やシビックセンターから近いため、白山通り西側の千川通りを利用して行くのが一番わかりやすいです。
電車やバスでの行き方
【電車】
東京メトロ南北線・丸の内線「後楽園駅」徒歩8分
都営三田線・都営地下鉄大江戸線「春日駅」徒歩8分
【バス】
文京区コミュニティバスB-ぐる目白台・小石川ルート「こんにゃくえんま」徒歩2分
文京区コミュニティバスB-ぐる目白台・小石川ルート「富坂下」徒歩3分
上60[都営バス]「小石川二丁目」徒歩3分
こんにゃく閻魔について。言い伝えや閻魔像
では、こんにゃく閻魔とはどのような閻魔様なのでしょうか。
こんにゃく閻魔の言い伝え
こんにゃく閻魔には次のような言い伝えが残っています。
宝暦年間(1751年-1764年)に一人の老婆が眼病を患いこの閻魔大王像に日々祈願していたところ、満願の夜、老婆の夢に閻魔大王が現れ、「我、日月にも等しい両眼のうち一つをえぐり取って汝が片眼を汝に与えよう」と告げたといいます。その後、老婆の眼はたちまちに治り、以来この老婆は感謝のしるしとして自身の好物である「こんにゃく」を断って、ずっと閻魔大王に供え続けました。以来この閻魔王像は「こんにゃくえんま」「身代わり閻魔」の名で人々から信仰を集めています。
最初はこんにゃく好きの閻魔様なのかと思われますが、実はおばあさんの好物がこんにゃくだったというところが面白いですね。
こんにゃく閻魔像
源覚寺の閻魔堂に祀られている閻魔像は右眼は閉じているように見えますが、実は開いたまま黄色く濁って割れてしまったため色が周りと同化した状態となっています。これは、先程の言い伝えの通り老婆に右目を与えたために閻魔像の右目がつかえなくなっていることを意味しています。
このこんにゃくえんま像は、鎌倉時代の運慶派の仏師に作られたとされており、約300年近い歴史のある像となっています。
こんにゃくえんま源覚寺の境内・施設
最後に、源覚寺にはどのような施設があるかを見ていきましょう。
本堂
源覚寺の本堂には、浄土宗の本尊である阿弥陀如来が祀られています。中尊に阿弥陀如来、左に阿弥陀如来の慈悲をあらわす化身である観音菩薩、右に知恵をあらわす化身である勢至菩薩の「阿弥陀三尊」で安置されています。
閻魔堂
源覚寺の閻魔堂には、先ほど紹介した閻魔像が祀られています。この閻魔像は、文京区指定有形文化財となっており「えんま王木造坐像」と呼ばれています。閻魔堂には、現在でも多くのこんにゃくがそなえられています。
塩地蔵
閻魔堂の右手側にある塩地蔵は、源覚寺の開山以前からこの地にあり人々の信仰を集めたと言われています。二体で一組のお地蔵様が祀られており、お地蔵様の体に塩をつけてお祈りすると体の同じ部分の病気が治る信じられており、現在でも参詣者の身体健康を祈願するものとされています。
毘生門天(びしゃもんてん)
毘沙門天は仏教の守護神である四天王の一神です。
室町時代末期には日本独自の信仰として七福神の一尊とされ、江戸時代以降は特に勝負事に利益ありとして崇められています。左手に捧げる宝塔からは智慧と財宝を湧出して人々に無量の福徳を施与し、右手に持つ槍は悪行や煩悩を幸福する力を表しています。
平成七年には文京区が小石川七福神を文京区内に設けました。小石川七福神には、こちらの毘沙門天も小石川七福神の一体として登録されており、現在では文京区七福神巡りとして源覚寺を訪れる参拝客も見られるようです。
文京区小石川のこんにゃくえんま源覚寺まとめ
いかがだったでしょうか。えんま通り商店街のように普段何気なく利用している場所でも歴史を知ってみるとより親しみが湧きますね。文京つーしんでは、皆様の役に立つ情報を配信しておりますのでよろしくおねがいします。
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