文教の地域と言われる文京区では、東京大学やお茶の水女子大学と言われる日本を代表する大学があります。また、本郷・湯島界隈は大学病院や医療機関も多くあり、メディカルタウンとしても有名です。
大学教育や高学歴の職業への関心が高い文京区は、小学校時代から学校選びが始まっています。そこで今回は、学力レベルが高く有名大学へ進学する人を多く排出している文京区の公立小学校の特徴や、通称「3S1K」と呼ばれる小学校についてまとめてみました。
そもそも文京区の小学校「3S1K」とは?
3S1Kとは、学力レベルが高く、有名大学へ進学する人を多く輩出している文京区の区立小学校の通称です。東京の大学だと「早慶」「MARCH」のように大学の頭文字を取ってよばれるのが有名ですね。
文京区の「3S1K」が示す小学校について
では、「3S1K」が示す文京区の小学校はどのような小学校なのでしょうか。
「3S1K」の小学校は以下のようになっています。
文京区立誠之小学校(せいししょうがっこう)ー最寄駅「東大前」
文京区 昭和小学校(しょうわしょうがっこう)ー最寄駅「本駒込」
文京区 千駄木小学校(せんだぎしょうがっこう)ー最寄駅「駒込」
文京区 窪町小学校(くぼまちしょうがっこう)―最寄り駅「茗荷谷駅」
何故「3S1K」のような文京区の公立小学校が人気なのか
では、何故文京区の「3S1K」といった公立小学校に人気が出るのでしょうか。
東京都に住む子どものいるご家庭の中では、国立で小中高一貫、私立の小中高一貫、公立で小中高一貫に入れるかなどの悩みは多いようです。
また公立小学校と私立小学校では、カリキュラムや教育目標も違いがあり一概にはどちらがいいかを決めるかは難しく、大切な子どもの将来にもかかわるためご家庭の賢明な判断が必要となります。
一つの参考としてですが筆者の考える文京区公立小学校の一つのメリットとは、学校によって遠方に通う必要がなく、ある程度の資金で最高峰の教育を受けられることがあると思います。
例えば、小学校に関わらず電車通学の必要な学校に行く場合、子どもの教育にとって大切な時間が失われることになります。そのため、小中高と教育を重視する家庭では、教育機関の整っている文京区に土地を構えることで子どもの教育に十分な時間やお金をかけることが可能になるのではないでしょうか。
特にひと世代前の「第一幼稚園→誠之小→第六中→小石川高→東京大学」というかつての文京区の高学歴のコースはこのような「教育にかける時間」という面では理想的と言えます。
また、中学受験を控えているため小学校から良い教育を受けられる小学校に入れたいということで、学区内に引っ越してくるかたもいます。文京区にお住いの方は、ご家庭がお医者様であったり、教育機関に勤められている方も多くみられ小学校から大学卒業まで一つのプランとして考えているご家庭も多くみられます。
東京都の中で有名私立中学や国立中学への進学率が高い文京区
小学校は学区によって受け入れが決まってきてしまうという側面がありますが、中学校はある程度規則に自由がみられるようになります。では、小学校後の児童の進路はどのようになっているのでしょうか。平成29年度都立公立中学校等進学者数を参考に見てみましょう
引用元:平成30年度公立小学校統計調査結果の概要
以下の数字が、東京全体の中学校進学について示しています。
平成29年度東京都全体
卒業生90297人
公立72095人(80%)、国立413人(0.5%)、都立1382人(1.53%)、私立16273人(18.0%)
平成29年度文京区
卒業生1172人
公立621人(53.0%)、国立18人(2.9%)、都立24人(1.5%)、私立496人(42.3%)
データから読み取れる文京区の中学校進学の特徴
これらのデータからは、以下のことが文京区の特徴としてうかがえます。
・文京区は東京都全体の約2.35倍の児童が私立中学に入学している
・文京区は東京都全体の約5.8倍の児童が国立中学に入学している
文京区は数の上では国立中学への進学者数は多くはありませんが、比率でみると東京都の5.8倍とかなりの割合が国立中学へ進学していることがわかります。
そのなかでも文京区には、学力偏差値の高い「筑波大学附属中学」、「お茶の水女子大学附属中学」、「東京学芸大学附属竹早中学校」といった国立中学校の人気も多くあります。
私立中学は、高校・大学附属の学校も人気ということもあり、文京区以外の中学校へ進学する方も多くみられます。文京区の有名な私立中学校としては「桜蔭中学校」があります。
また、公立中学校では文京区にある「東京都立小石川中等教育学校(都立)」、「文京区立第六中学校(区立)」なども人気の学校となっています。
これらのデータからもわかるように、文京区は東京の平均と比べて私立中学・国立中学に進学する児童が多くみられます。そのため、中学受験を考えて小学校時代から教育機関の整った文京区で学ばせたいというご家庭も多いことがうかがえます。
実は子どもの数は増えている東京都
全国的に少子化が叫ばれている日本ですが、実は東京都だけは子どもの数が増加傾向にあります。総務省では「東京都の子ども(15際未満人口)の割合は全体の11.2%である」というデータ(2018年10月1日現在)をだしています。そのような背景もあるため公立小学校の受け入れ児童数も年々増えており、今後さらに文京区の教育は盛り上がりを見せていくことがうかがえます。
文京区の公立小学校「3S1K」についてのまとめ
いかがだったでしょうか。今回は、文京区の小学校や「3S1K」といった公立小学校について大まかな特徴をあげてみました。日本の将来を担う子どもたちを輩出する文京区をこれからも応援していきたいですね。文京つーしんでは、今後も皆さまに役立つ情報を配信していきますのでどうぞよろしくお願い致します。
◼︎ 詳細情報
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