
東京都文京区は19の地域に分かれており、それぞれに特徴があります。中でも本駒込は、高級住宅街を含むエリアとして知られています。今回は、この本駒込エリアについてご紹介します。
文京区本駒込とは?
本駒込は、東京都文京区の地域の一つで、文京区の北側に位置しています。

本駒込の地形は、武蔵野台地の東部に位置する本郷台地の一部を含んでいます。この台地は「関東ローム層」と呼ばれる赤土で形成されており、水はけがよく、古くから農耕や住宅地に適した場所とされてきました。
こうした地理的条件に加え、江戸城に近い立地であったことから、本駒込は江戸時代に入ると徐々に町場として発展していきます。六義園をはじめ、駒込吉祥寺や浄心寺などの寺院もこの地に置かれました。
文京区の人口統計によれば、2025年3月1日現在、本駒込の人口は15,254世帯・28,453人となっています。
本駒込の名前の由来
本駒込という地名の由来は、「本郷側の駒込」という意味にあります。もともと「駒込」は広い地域を指していましたが、そのうち文京区側に位置する区域が「本駒込」と呼ばれるようになりました。なお、本駒込の北側は豊島区に接しており、豊島区「駒込」という住所となっています。
本駒込の住所
文京区本駒込の住所は一丁目から六丁目に分かれています。以下ではそれぞれの地域について紹介します。

本駒込一丁目
本駒込一丁目は、国道17号線と都道455号線・452号線に囲まれたエリアです。主に住宅街が広がっていますが、近隣には東京メトロ南北線の本駒込駅(向丘)や、白山上向丘商店街があり、生活利便性の高い地域となっています。
また、東洋大学が近くにあるため、国道17号線沿いには学生向けの飲食店も多く見られます。
2025年3月現在、本駒込一丁目の世帯数は2,580世帯、人口は4,833人です。
本駒込二丁目
本駒込二丁目は、国道17号線、都道455号線、不忍通りに囲まれたエリアです。
不忍通り沿いには、文京グリーンコートや東洋文庫ミュージアム、都立小石川中等教育学校など、文化・教育施設が点在しています。また、国道17号線沿いは都営三田線の千石駅にも近く、周辺には個人商店も多く見られます。
2025年3月現在、本駒込二丁目の世帯数は2,846世帯、人口は5,462人です。
本駒込三丁目
本駒込三丁目は、都道455号線と458号線に囲まれたエリアです。この地域は、東京メトロ南北線の本駒込駅から不忍通りにかけて、緩やかな下り坂が続いています。
三丁目内には、都立駒込病院や、歴史ある吉祥寺があり、医療・文化の面でも特色のある地域です。
2025年3月現在、本駒込三丁目の世帯数は2,041世帯、人口は3,575人です。
本駒込四丁目
本駒込四丁目は、都道458号線、不忍通り、稲荷坂に囲まれた地域です。不忍通り沿いには、個人商店やマンションが立ち並び、生活利便性の高いエリアとなっています。
また、地域内には本駒込図書館、動坂公園、神明公園などもあり、住民の憩いの場として親しまれています。
2025年3月現在、本駒込四丁目の世帯数は2,181世帯、人口は4,073人です。
本駒込五丁目
本駒込五丁目は、不忍通りの北側に位置し、稲荷坂および都道455号線に囲まれたエリアです。
この地域には、地元の鎮守として親しまれている駒込富士神社があります。
本駒込五丁目は、本駒込の中でも最も人口が多く、2025年3月現在の世帯数は3,539世帯、人口は6,482人です。
本駒込六丁目
本駒込六丁目は、「大和郷」として知られる高級住宅街を含むエリアです。大和郷については、こちらの記事でも詳しく紹介していますので、あわせてご覧ください。
また、JR駒込駅や巣鴨駅に近く、交通アクセスにも恵まれた立地です。
2025年3月現在、本駒込六丁目の世帯数は2,067世帯、人口は4,028人です。
本駒込の住みやすさ・利用できる駅
本駒込は大部分が住宅街で、一軒家が多い落ち着いたエリアです。地域内には学校や公園が多数あり、文京区内でも子育てに適した環境が整っています。
なお、本駒込自体には鉄道駅はありませんが、隣接する向丘には東京メトロ南北線の本駒込駅、千石には都営地下鉄三田線の千石駅、駒込にはJR山手線・京浜東北線の駒込駅、巣鴨にはJR山手線・都営三田線の巣鴨駅があり、公共交通の利用に便利です。
本駒込が学区の小・中学校
では、本駒込では区立の小・中学校はどのようになっているのでしょうか。
本駒込が学区の小学校
文京区本駒込には、区立小学校として二丁目に昭和小学校と駕籠町小学校があります。
本駒込が学区となる区立小学校は、千駄木小学校、昭和小学校、駒本小学校、駕籠町小学校になります。それぞれの学区については、千駄木小学校、昭和小学校、駒本小学校、駕籠町小学校の個別ページでも別途記載していますのでご確認ください。
本駒込が学区の中学校
文京区本駒込には、区立中学校として三丁目に第九中学校があります。
本駒込が学区の区立中学校は、文林中学校、第九中学校になります。それぞれの学区については、文林中学校、第九中学校の個別ページでも別途記載しておりますのでご確認ください。
本駒込にある施設
最後に本駒込にある施設をみていきましょう。
六義園
六義園は造園当時から小石川後楽園とともに江戸の二大庭園に数えられておりました。元禄8年(1695年)、五代将軍・徳川綱吉より下屋敷として与えられた駒込の地に、柳澤吉保自らが設計、指揮し、平坦な武蔵野の一隅に池を掘り、山を築き、7年の歳月をかけて「回遊式築山泉水庭園」を造り上げました。現在では一般公開されており、四季折々の江戸の庭園を楽しむことができます。

駒込富士神社
富士神社は文京区本郷五丁目にある神社です。富士神社の始まりは、天正元年(1573年)に本郷村の名主木村万右衛門と牛久保隼人の二人が、夢に木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)の姿をみて、現在の東京大学の地に富士浅間社を迎えたことにあります。寛永5年(1628年)には、加賀前田家が上屋敷をその地に置くにあたって現在の場所に浅間社は移されました。 拝殿は富士山に見立てた山の上にあり、「駒込のお富士さん」とよばれ江戸期の富士信仰の拠点の一つとなりました。

東洋文庫ミュージアム
東洋文庫ミュージアムは、本駒込1丁目にある博物館です。館内には、アジア全域の歴史と文化に関する東洋学専門図書館や研究所があります。三菱三代目社長の岩崎久彌により1924年に設立され、アジア最大の東洋学センターとしても有名です。カフェも併設しています。

本駒込まとめ
いかがでしたでしょうか。本駒込は、文京区内でもややアクセスが難しいと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、落ち着いた高級住宅街としての魅力を持つエリアです。地域内には子育て世代の方も多く住んでおり、育児に適した環境と言えそうですね。文京つーしんでは、今後も皆さまのお役に立つ情報を発信してまいりますので、どうぞ引き続きよろしくお願いいたします。
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