
東京都文京区は19の地域に分かれており、それぞれの地域ごとに特徴があります。文京区小石川は東京都内でも高級住宅街というだけでなく、教育水準の高い地域としても知られています。そこで今回はこちらの文京区小石川についてまとめてみました。
文京区小石川とは?
小石川は、東京都文京区の地域の一つで、文京区の中でも中央に位置し、総面積は0.859㎢となっています。小石川の地理は春日通りの通る小石川台地の高台から、白山通りや千川通りに向けて緩やかな下り坂になっているのが特徴です。
また、文京区内でも全体的に人口や世帯数が多いエリアとなっています。さらに小石川は、住宅街というだけでなく、他の地域よりも様々な種類の学校や教育機関があり、教育に関心のあるご家庭が多い地域です。

文京区小石川の名前の由来・歴史
小石川の名前は現在の千川通りに流れていた谷端川に由来します。この川が、小石や砂が多かったため小石川あるいは礫川と呼ばれるようになりました。
八幡川は、現在の小石川植物園(旧:小石川御薬園)の南側を流れているのが江戸時代の地図からも確認できます。

小石川の名前の由来についてはこちらの記事でも紹介していますので、気になるかたはご確認ください。
小石川の歴史
東京15区としての小石川は、1878年に八千代町、柳町、富坂、初音町、竹早町、久堅町等の地域をもって成立しました。
その後、1889年の町村制施行とともに旧小石川区の一部と北豊島郡の小石川村、雑司ヶ谷村、巣鴨村、高田村のそれぞれ一部が合併し、新しい東京府東京市小石川区となります。また、旧小石川区の一部と北豊島郡小石川村の一部は北豊島郡高田村に、さらに旧小石川区の一部は北豊島郡巣鴨町に合併されました。
現在の小石川は、1947年小石川区と本郷区が合併した後のエリアとなっています。
小石川の住所
現在の文京区小石川の地域は、小石川一丁目から五丁目に分かれています。以下ではそれぞれの地域についてみていきます。

小石川一丁目
小石川一丁目は、千川通りと白山通りに囲まれた地域です。このエリアは、白山通りといった大通りや文京ガーデンなどの多用途複合の高層マンションがあり、文京区内でも人の流れが多くあります。

文京ガーデン
また、文京シビックセンターや東京ドームシティ、「春日駅」や「後楽園駅」も近いため文京区のなかでも特に賑わいのあるエリアです。
令和7年1月現在、このエリアの人口統計は2,537世帯、総人口5,067人となっています。
小石川二丁目
小石川二丁目は、伝通院前の善光寺坂と春日通り、千川通りに囲まれた地域です。地理的には緩やかな傾斜となっているところが多くあります。
このエリアは、商店街や警察署、こんにゃく閻魔で有名な源覚寺などがあります。二丁目やその近隣には、シビックセンターや学校、商業用ビルなどもも多くあるため平日の昼間などは混雑している地域です。
令和7年1月現在、このエリアの人口統計は2,374世帯、総人口4,437人となっています。
小石川三丁目
小石川三丁目は千川通り、善光寺坂、春日通り、竹早中学校東側の三百坂に囲まれた地域です。
このエリアは、伝通院や小石川淑徳学園中学校高等学校、ダイエー小石川店があります。一丁目や二丁目と比べるとそれほど人の流れはありませんが、近隣に学校が多くあるため、学生が通学している時間帯は混雑します。
令和7年1月現在、このエリアの人口統計は2,947世帯、総人口5,829人となっています。
小石川四丁目
小石川四丁目は、播磨坂、千川通り、三百坂、春日通りに囲まれた地域です。
学芸大学附属の学校や共同印刷、三徳茗荷谷店などがあります。春日通りの播磨坂付近には、様々なお店があるためお昼や夕方ごろに混雑することがあります。
令和7年1月現在、このエリアの人口統計は2,086世帯、総人口4,207人となっています。
小石川五丁目
小石川五丁目は、筑波大学東京キャンパス東側の湯立坂、千川通り、春日通り、播磨坂に囲まれた地域です。
区立第一中学校や竹早公園・小石川図書館があります。茗荷谷駅周辺は駅を利用する人や学校や塾、飲食店などもあり混雑しています。
令和7年1月現在、このエリアの人口統計は3,223世帯、総人口6,098人となっています。
小石川の住みやすさ・教育について
文京区小石川は基本的に住宅街となっており、都立の附属小学校・中学校から区立・私立の学校があります。
近隣には公園も多くあり、春日や後楽にある商業施設からも近いため、子育て世代をはじめ様々な年齢層に人気のあるエリアです。
利用できる駅
文京区小石川には、春日通り沿いに「春日」駅があります。その他、利用しやすい駅としては、丸の内線の「茗荷谷」、様々な地下鉄が利用できる「後楽」があります。
小石川の区立小・中学校の学区について
では、小石川では区立の小・中学校の学区はどのようになってるのでしょうか。
小石川の区立小学校の学区
文京区小石川には区立小学校として一丁目に柳町小学校、二丁目に礫川小学校があります。
小石川が学区となる区立小学校は、柳町小学校(小石川1-23-16)、礫川小学校(小石川2-13-2)、金富小学校(春日2-6-15)、窪町小学校(大塚3-2-3)となります。それぞれの学区については、柳町小学校、礫川小学校、金富小学校、窪町小学校の個別のページでも別途記事にしているのでご確認ください。
小石川の区立中学校の学区
文京区小石川には区立中学校として、五丁目に第一中学校があります。
小石川が学区となる区立中学校は、第一中(小石川5-8-9)、第三中(春日1-9-31)、茗台中(春日2-9-5)となります。それぞれの学区については、第一中、第三中、茗台中の個別ページでも別途記事にしているのでご確認ください。
小石川にある施設
最後に、文京区小石川にある施設についてみていきたいと思います。
伝通院(傳通院)
伝通院は、慶長8(1603)年に徳川家康が生母である於大の方の菩提寺としたことから、於大の方の法名にちなんで傳通院と呼ばれるようになります。境内には本堂や書院、鐘楼堂といった建造物のほか、於大の方の墓所や千姫(豊臣秀頼妻・2代徳川秀忠の長女)など、徳川家ゆかりの女性の墓が数多く残されています。徳川家の家紋である“三つ葉葵”が境内の至る所に刻まれているのも特徴です。 同じ浄土宗の徳川家の菩提寺として港区にある「増上寺」や上野にある「寛永寺」とのつながりもあります。

源覚寺(こんにゃく閻魔)
源覚寺(こんにゃく閻魔)は東京都文京区小石川丁目に二ある浄土宗のお寺です。正式名は常光山源覚寺です。閻魔堂に安置されている「えんま王木造坐像」は文京区指定有形文化財となっています。付近の商店街はこんにゃく閻魔商店街として知られています。

文京区小石川まとめ
いかがだったでしょうか。文京区小石川といえば文京区の中でも子育て世代の高級住宅街というイメージもありますが、寺院や公園には様々な歴史がある地域です。気になるかたは、それぞれの場所についての調べてみるのも面白いかもしれません。文京つーしんでは、皆様の役に立つ情報を配信しておりますので、引き続きよろしくお願いします。
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