文京区は東京都の中でも私立中学への入学者が多く、中学校での受験を検討されるご家庭も多くいます。そのため、学校側でも多くの生徒を集めようと区立、私立、国立、都立という分類に関わらず様々な特色のある学校が多くあります。そこで今回は、文京区にある中学校についてまとめてみました。
文京区内の区立中学校とその学区など
まずは、文京区の区立中学校からみていきたいと思います。文京区には以下の区立中学校があります。
文京区は区立中学校であっても東京大学をはじめ様々な教育機関とのつながりがあり、学校教育への活用が行われているため、良い教育を受けられられることが特徴です。現在でも「誠之小学校→第六中学校→日比谷高校→東京大学」は黄金進学コースの一環とされるなど、教育面では理想的な地域となっています。
区立中学校の学区
通常の区立中学校と同様に文京区の区立中学校でもそれぞれ中学校には学区が設けられています。文京区の区立中学校の学区はおおよそ以下のようになっています。
一方で、文京区は近年「学校選択制度」という制度を採用しているため学区外の区立中学校への入学も可能です。
文京区の区立中学校の「指定校」と「学校選択制度」
では、文京区で行われている「学校選択制度」とはどのようなものなのでしょうか。
本来、入学すべき区立中学校は 生徒の住所地によって決められています。 その住所地の範囲のことを 「通学区域」 といい、 通学区域内にある学校のことを 「指定校」といいます。「学校選択制度」とは、指定校以外の学校も希望することができるしくみのことです。
文京区では、区内に住所のある区立中学校に入学する新一年生を対象に主体的に学校を選ぶことのできる「学校選択制度」を平成15年度の入学から実施しています。文京区は学校選択制度により学校の活性化と特色づくり、保護者と学校との協働意識、地域との結びつきやより広域的なコミュニティの形成などがこれまで以上に図られ、生徒一人ひとりが、より一層充実した中学校生活を送ることができるようになるものとしています。
文京区の区立中学校は、中学校ごとに受入れ可能人数を設定しています。文京区では、国立・私立中学校への入学希望者が多いため事前に正確な人数は把握できないのですが、人気の学校は区立学校であっても希望調査提出者数が受け入れ可能人数を超える場合もあります。
具体的な内容は、文京区ホームページをご確認ください。
文京区の私立中学校について
では、文京区の私立中学校はどのようになっているのでしょうか。
文京区は私立中学校への受験進学率が東京都23区内でも1位になるほど高く、2021年には47.89%の私立中学校への進学があり、さらに増加傾向が続くと予想されています。
また、文京区は区内に私立中学校も多くあり、以下のような学校があります。
- 跡見学園中学校
- 郁文館中学校
- 桜蔭中学校
- 京華女子中学校
- 京華中学校
- 駒込中学校
- 淑徳SC中等部
- 貞静学園中学校
- 東邦音楽大学附属東邦中学校
- 東洋大学京北中学校
- 獨協中学校
- 日本大学豊山中学校
- 文京学院大学女子中学校
私立中学校は、女子中学校も多くあります。中でも桜蔭中学校は私立女子中学校の御三家と呼ばれ、受験界では「学力の桜蔭・自由の女子学院・お嬢様の雙葉(ふたば)学園」とも呼ばれています。
私立中学校の学費や学区
東京都の令和4年度の都内私立中学校の学費状況(東京都)をみてみると、初年度納付金(総額)の平均額は978,420円となっておりおおよそ100万円くらいかかっています。こちらは平均なので、最低額548,000円と最高額で200万円位(1,896,500円)の偏差があります。
私立中学校の学区はそれぞれの学校ごとに違いますが、おおよそ1時間以内の距離が望ましいとされています。
私立中学校のメリット・注意点
ほとんどの私立中学校では、中高一貫教育が基本となっています。そのため、高校進学のタイミングで周囲の環境や学習カリキュラムが分断されることがありません。また、中学校・高校の6年間で習う内容を5年間で学び、残りの1年間を大学受験対策にあてるなど、大学受験を見据えた体制を整えています。
また、近年では高校受験で入学できる私立中高一貫校でも、生徒が学校に馴染みづらいなどのことから高校受験からの入学を制限する学校も増えています。そのため、希望する高校に私立中学校がある場合は、中学時点での受験を検討されても良いかもしれません。
文京区の国立中学校
次に、国立中学校を見てみましょう。あまり馴染みがない方も多いかもしれませんが国立中学校は、国すなわち国立大学法人が設置している中学校です。
文京区には、首都圏にある国立中学校12校のうち以下の3校があります。
お茶の水女子大学附属中学校は、中学校までは男女共学となっています。これらの3校は附属の小学校もあり小中一貫で義務教育を受けることもできます。
国立中学校の受験料・学区
国立中学校は、受験料や入学金が必要なため区立中学校よりは出費が多くなりますが、授業料が無料であるため、私立中学校よりは経済的負担を少なくすることができます。
国立中学校の学区は、東京23区内ならばほぼ学区内になります。東京の23区外や他県からの場合は、それぞれの学校の学区に該当する地区かを確認する必要があります。
国立中学校の特徴
基本的に国立中学校は、国立教育大学や国立大学教育学部の附属中学校のことを指します。
そのため、新しい教育技術を研究し、公立小学校の手本となることが国立中学校の目的となっています。教育実験校ということもあり、実験段階にある教育方法が積極的に取られていることも特徴の一つとして挙げられます。
文京区の都立中等教育学校
文京区にはこれらの他に、都立の都立中等教育学校があります。中等教育学校は中学校とは異なり、6年をかけて中学校と高等学校で学習する教育を前期課程と後期課程に分けて受けることになります。従って、一般的に中等教育学校は、中高一貫校の一つとして考えられています。
文京区内では、以下の学校が都立中等教育学校となります。
都立中等教育学校の学区・入試
都立中等教育学校では、東京都外からの通学は許可されていません。自転車通学は、後期課程のみ許可されています。
また、通常の高等学校に相当する後期課程からの入学者は募集していません。
都立中等教育学校の特徴
中等教育学校では、6年をかけて中学校と高等学校で学習する範囲の教育を前期課程と後期課程に分けて受けることになります。それにより、6年間という期間で教育プログラムを組みことができるため、学校独自の取り組みを行うことができるようになります。
小石川中等教育学校では、公立ながら独自の教材を用いた授業や、海外への語学研修や修学旅行も設けています。
文京区中学校まとめ
いかがだったでしょうか。文京区の場合は私立の受験をされるご家庭が多いため、小学校や中学校といった時期から受験を考える機会が多くなります。小・中学校での受験は、ご家庭やご両親の希望や将来設計が大きく影響するため、子どもが小さいうちから子どもの特徴を知り、ご両親の希望とのすり合わせをする必要がありそうですね。文京つーしんでは皆様の役に立つ情報を配信しておりますので引き続きよろしくお願いします。
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